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手話語り部が案内 障害者が古道ツアー

 県世界遺産熊野地域協議会主催の「聴覚障害バリアフリー(障壁なし)ツアー」が26、27日、田辺市や新宮市などであった。田辺市や東京都から聴覚障害者ら13人が参加。地域で活動している手話サークルの会員や語り部らが案内役となり、熊野古道歩きを楽しんだ。

 いにしえの時代から、あるがままに人を受け入れてきた熊野の精神を受け継ぎ、その魅力を知ってもらおうと企画した。1泊2日の日程で、熊野古道歩きのほか、手話狂言の観劇や熊野川の川舟下りなどを盛り込んだ。

 これまでに手話サークルの会員や語り部を交えて研修会を実施。手話通訳と語りの連携や手の動きを見やすくするための工夫など、聴覚障害がある人への案内方法を研究してきた。

 26日には、旅行会社を通じて都内から参加した5人が、田辺市本宮町の伏拝王子から熊野本宮大社までの約3キロを2時間かけて歩き、同大社に参拝した。

 手話語り部として活動している「熊野本宮語り部の会」の大玉佳子さんが、王子社の歴史や地域に伝わる文化などを手話で説明した。

 東京都新宿区から参加した上野淳さん(72)は「初めて歩いたが、険しい古道の雰囲気を味わい、歴史を感じた。手話語り部の案内は、看板の案内とは違って質問ができるのでよかった。趣味の写真撮影を兼ねて、また訪問したい」と話した。


写真【手話を通じて熊野本宮大社の説明を受けるツアー参加者ら(26日、田辺市本宮町で)】

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