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古道の一人旅いかが 本宮と那智で宿泊割引き

 県は1月から那智勝浦町や田辺市本宮町で、演歌歌手の水森かおりさんのご当地ソング「熊野古道」の歌詞にちなんだ一人旅行者向けの宿泊キャンペーンを期間限定で実施している。利用者はまだ少ないものの、旅館関係者らは、観光閑散期の誘客につなげようと、期待を寄せている。


 県は昨年7月から、全国の人に広く熊野古道の魅力を知ってもらい、地域振興につなげようと、プロジェクトチームをつくって、水森さんが歌う「熊野古道」と連携した宣伝活動に取り組んでいる。

 「熊野古道」は、恋に破れた女性が熊野古道を訪れて、独り立ちする内容であることから、女性の一人旅需要に応えることができる宿泊プランを作ろうと企画した。

 この企画に那智勝浦町の民宿組合、温泉旅館組合、田辺市本宮町の熊野本宮観光協会が賛同。プレゼントや宿泊割引券を付けるなど、それぞれが男女関係なく、一人旅行者向けのサービスを始めた。

 那智勝浦町民宿組合は2月末まで実施している。加盟している8施設で、1泊素泊まり4000円、1泊朝食付き4800円、1泊2食付き8000円と、一律料金を用意した。

 各施設で料金体系が異なるため、割引率はまちまちだが、通常二人1室の利用で1泊2食付き8500円程度、一人1室の場合は500〜1000円を加算することが多いことから、値段を抑えた設定となっている。

 同町の南紀勝浦温泉旅館組合では13施設が参加し、3月末まで受け付けている。旅館「万清楼」では、通常の料金より2000円ほど安く設定。料理内容は通常通りで、景色の良い部屋を割り当てるなど特典も付けているという。

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会では、3月末まで同町内の川湯温泉、湯の峰温泉の計10施設が行っている。宿泊特典として、熊野古道の地図や花の写真集をプレゼントしている。

 同町川湯のペンション「あしたの森」は、1泊2食付きで7500円と、通常料金より25%ほど安く設定。熊野本宮大社などへの送迎も行っているという。

 施設関係者らによると、世界遺産登録以後、一人客利用は増加している。キャンペーンの問い合わせも増えており「積極的に宣伝することで予約につなげていきたい」と話している。

 県は、都内の物産販売所「わかやま喜集館」や名古屋市の観光センターなどにチラシを置いたり、県が主催するイベント時にチラシを配ったりして、宣伝活動を進めている。担当者は「誰でも気軽に行ける場所だと認識してもらうとともに、これをきっかけに熊野古道に触れてもらい、再訪につなげていきたい」と話している。


写真【多くの民宿や旅館が立ち並ぶ湯の峰温泉(田辺市本宮町で)】

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