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伏拝の歴史学ぶ 世界遺産8者会議

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会や商工会などが参加する「世界遺産8者会議」(栗栖敬和代表)は13日、同町伏拝の福寿公民館で伏拝地区の歴史を学ぶ研修会を開いた。地区住民らも参加し、遺産登録後の地区内の様子などを報告。課題について意見を出し合った。

 固有の地名が付いていない地区内の峠や坂道に、史実に基づいた名前を付けるため、歴史を学ぼうと開催した。県世界遺産センター職員や熊野本宮語り部の会の坂本勲生会長が講師を務めた。

 センター職員が、遺産登録された熊野古道には核心地帯の「コアゾーン」と緩衝地帯の「バッファーゾーン」があることや文化財としての特徴を説明。文化的景観を守るためには「核心地帯だけでなく、地域一帯を共通の認識で保全していくことが必要」と訴えた。

 その上で、地名の検討を始めた。坂本会長が「京場」「発心門茶屋」など、現在は地名として残っていないが、江戸時代の文書に記されている名称を紹介。思い当たるような場所があるか、住民らと意見交換した。

 また、世界遺産登録後、観光客が増えたことによる地域の課題についても認識を共有しようと話し合った。

 住民からは「文化的景観でもある田園風景を守りたいが、高齢化が進み遊休農地が増えている」「トイレに困り民家に借りに来る観光客がいるが、数軒の民家に集中してしまう。地区内に公衆トイレを増やせないだろうか」などの意見が出た。


写真【世界遺産の特徴や地域の課題について意見交換する住民ら(13日、田辺市本宮町で)】

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