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2泊3日でゆっくりと 本宮町で滞在型健康ツアー

 熊野古道歩きや温泉での水中運動などを盛り込んだ滞在型の健康ツアーが新年度から、田辺市本宮町で始まる。県が進めている「熊野健康村構想」の一つで、財団法人和歌山健康センター(和歌山市)が実施する。3月末までにモデルとなるツアー日程を組み、個人客だけでなく企業の保健事業など法人客の利用も促していく。県は「ゆっくりと滞在してもらうことで、熊野の魅力をより深く知ってもらい『熊野ファン』を増やしていきたい」と話している。


 世界遺産登録から2年がたち、田辺市本宮町では観光客の総数が減少しているものの、何度も訪れたりする個人客は増加傾向にある。健康効果という付加価値を付けて個人客の需要をつかむとともに、「よみがえりの地」として親しまれてきた熊野の魅力を発信していく目的がある。

 滞在型プランは、同センターが実施してきた健康指導を取り入れた熊野古道の「健康ウオーク」に加えて、温泉を使った水中運動プログラムや食事療法などを盛り込む。地元の特産品や文化、季節行事も加え、本宮らしさを生かしたツアーにする。

 これまでの健康ウオークは、日帰りや1泊2日だったが、健康効果や熊野の魅力を一層実感してもらうため、滞在型では2泊3日を基本にする。3日間滞在することで、熊野古道歩きなど、さまざまな健康プログラム、地元文化を体験する時間を十分に確保する。

 参加対象によって、健康指導の内容や日程を変えることができるため、今後は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や糖尿病患者に対応したメニューも作り、企業単位のツアーも受け入れていくという。

「気持ちいい」

好評モニターツアー

 このほど町内で開かれた2泊3日のモニターツアーには和歌山市内を中心に23人が参加した。発心門王子―熊野本宮大社(約6キロ)の定番コースに加え、午前6時半から宿泊施設周辺を散策する「早朝ウオーク」、渡瀬温泉を利用した「水中運動プログラム」を体験した。

 水中運動プログラムでは、下半身をほぐす運動や水の抵抗を利用した歩行運動などを実施。参加者らは「気持ちがいい」「筋肉に効きそうだ」などと口々に話しながら取り組んだ。

 和歌山市内から参加した女性(57)は「健康だけをうたったのではなく、熊野古道歩きなどのプログラムが多様で面白い。ウオーキングのこつを持ち帰って参考にしたい」と話した。

 ツアーの企画を担当した和歌山健康センター「熊野で健康ラボ」の木下藤寿さん(43)は「熊野の魅力を体験するには1泊2日は短い。2泊にすることでじっくりと堪能してもらえると思う。モニターツアーを振り返り、今後の企画に生かしていきたい」と話した。


写真【温泉を利用した水中運動を楽しむモニターツアーの参加者ら(田辺市本宮町で)】

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