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世界遺産の森を整備 森林管理署の活動方針

 林野庁和歌山森林管理署(田辺市)の諮問機関「世界遺産に係る森林整備検討委員会」は、新宮市の権現山国有林の「シダレザクラ広場」にサクラを植えたり、同市の御手洗国有林内の熊野古道を整備したりする活動方針を決めた。


 シダレザクラ広場は、面積約0・5ヘクタール。シダレザクラの古木3本とヤマザクラ2本がある。3月中に2種のサクラの苗木計30本を植樹する。さらに、下草を刈り、広場の隅で立ち枯れしたクスノキを伐採する。

 熊野古道「高野坂」沿いでは竹林の間引きとタケノコ掘りを継続する。

 竹林は高野坂中央付近の国有林と民有林にまたがり、国有林内は約0・5ヘクタールの広さにモウソウチクが密集し、天然木の生育を阻害していた。一昨年、市民の協力で500本を間引いた。昨年4月には「タケノコ掘って古道整備・持ち帰り旬の味を」と銘打ち、ボランティアに200本収穫してもらった。

 委員会の会合では、一昨年の10月から昨年5月にかけてウの大群が御手洗国有林に飛来し、大量のフンが樹木を白く覆った問題で、日本野鳥の会県支部に依頼した調査結果が報告された。

 調査によると、ウは昨年5月以降は姿が見えなかったが、10月ごろから飛来し始めた。現在、ウミウ約50羽、カワウ約150羽を確認。しかしコロニー(集団営巣・繁殖地)はつくっておらず、今後は、コロニーをつくられないように監視が必要としている。

 同委員会は、世界遺産を含む新宮市内の国有林整備を官民合同で考えようと2005年3月に同森林管理署が設置した。


写真【下草刈りや植樹などで整備する「シダレザクラ広場」(新宮市相筋で)】

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