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熊野に新名物 ご当地メニュー開発

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会は新しい観光名物を作ろうと、地元産品を使った6つのご当地メニューを開発した。今後、このメニューの中から商品化する2点を絞り込み、4月から本宮町内の休憩施設や宿泊施設で販売する。

 外国人観光客の誘致を促進する国の「観光ルネサンス」事業の一つ。県観光連盟が実施主体となり、熊野本宮観光協会に委託した。

 新メニュー考案にあたり、昨年11月に研修会を発足。地元の旅館経営者や旅館の料理長らが中心になり開発に取り組んだ。研修会には、和歌山大学の鈴木裕範助教授や和歌山市内のフランス料理レストランのシェフ味村正弘さん、熊野本宮語り部の会に所属する語り部らも参加した。

 今回考案したメニューは、野菜アイスクリーム▽湯の峰温泉を使った「温泉せんべい」▽キビやアワを生地に練り込んだ「中華まん」▽サトイモを使った「みそシチュー」▽高菜の漬物を入れた「めはりサンド」▽「鮎おこわ」の6種。いずれも本宮町で採れる野菜や魚を使用している。

 熊野地方の食文化の特徴を見直そうと、本宮町内の家庭で昔からサトイモをよく使うことに着目。シチューのほか、サンドイッチやアイスクリームの材料にも使用した。

 また、休憩施設や旅館など協力店舗に調理法を提供して販売することや、多くの人に味わってもらうことにも配慮し、手軽に作り、食べることができるような料理にしたという。

 19日、同市本宮町の伏拝王子近くの休憩所で試食会を開き、メニューの考案に協力した旅館施設関係者らが集まった。それぞれ考案者がメニューの特徴や発案した理由を説明した。

 参加者は、調理時の注意点や食材の特徴を考案者に聞いたり、試食品をカメラで撮影したりした。通り掛かった熊野古道客らも、新メニューを味わった。

 めはりサンドを考案した川湯温泉の旅館「かめや」の小渕誠さん(31)は「多くの人に喜んで食べてもらえてよかった。本宮町を散策する時に手に取ってもらえたらうれしいし、この新メニューをきっかけにまちづくりを盛り上げていきたい」と話した。

 観光ルネサンス事業は県内ではこのほか、新宮市や白浜町、那智勝浦町でも、熊野古道の案内板を設けるなど、世界遺産をテーマに取り組んでいる。


写真【地元産品を使った新メニューを試食する古道歩き客ら(田辺市本宮町で)】

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