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日置川「安居の渡し」 利用客1000人超える

 白浜町安居の日置川を渡って、熊野古道大辺路の仏坂に通じる川舟「安居の渡し」の利用客が、2005年10月に半世紀ぶりに復活してから、5日で1000人を超えた。運航する地元保存会(7人)の西司夫会長(64)は「この舟がなければ大辺路は1本につながらないので、これからも伝統を守っていきたい」と話している。

 かつて生活道や熊野詣での道として多くの人が利用した「安居の渡し」は、交通網の発達でいったんは途絶えたが、熊野古道の世界遺産登録を機会に「大辺路安居の渡し保存会」が復活させた。仏坂の入り口にある幅約40メートルの川を、全長7・5メートルの木製の川舟で5分ほどかけて渡る。予約制で料金は1人500円。利用客は地元のスギでできた乗船手形がもらえる。

 西会長によると、始めた当初は中辺路ルートなどに比べて知名度が低いため、団体客以外の利用は少なかった。最近は宣伝効果もあって少人数のグループや、1人で渡る個人客が増えているという。

 1000人目の利用客は、京都市の主婦小西春代さん(66)。5日朝、保存会から記念に地元産品の詰め合わせが贈られた。小西さんは5年前から毎年この時期、グループで熊野古道を歩き、今年はまだ歩いたことのなかった大辺路に7人で挑戦している。「思いもよらないことで、いい記念になった。日置川はきれいで、緑も美しい」と話した。


写真【利用客が1000人を超えた「安居の渡し」(白浜町安居で)】

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