AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

世界遺産の保全・活用拠点に 本宮ビジターセンター

 田辺市は7日、本宮町に建設する「本宮ビジターセンター(仮称)」の整備基本計画書を発表した。世界遺産の保全・活用とともに、地域づくりの活動拠点の役割を担い、展示区画や交流ホールなどを備える。建築設計の業者選びを公募型のプロポーザル方式で決め、企画条件に、紀州材を使うことや本宮行政局内にある「県世界遺産センター」との連携を盛り込んでいる。2009年7月のオープンを予定している。


 基本計画書では、ビジターセンターの目的として、世界遺産(熊野古道)、本宮地域の活性化だけでなく、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録範囲がまたがる和歌山、三重、奈良の3県を結び、地域住民が気軽に集うことができる施設にするとしている。

 建設場所は、熊野本宮大社近くの山村開発センター跡地。ビジターセンターの延べ床面積は1400平方メートル程度で、木造平屋。総合案内▽世界遺産を解説する展示区画▽交流ホール▽関連図書やインターネットの端末がある情報・図書区画▽研修室―などを備える。工事費は約6億4000万円。

 設計の予算上限は3200万円。応募資格は、1級建築士が3人以上所属する建築士事務所(共同企業体含む)で、同規模の文化施設などの設計実績があることを条件にしている。地域は限定せず、全国から応募を受け付ける。

 企画提案で重視するのは、建物は景観を重視して木造とし、できる限り紀州材を使うことや、県世界遺産センターとの連携を前提に、同センター内の展示物が移設できること。本宮地域の魅力を表現したものにすることも求めている。

 8日から、市のホームページで募集要項を公表し、19日に山村開発センターで現地説明会を開く。26日まで応募申込書を、7月13日まで企画提案書を受け付ける。行政、建築専門家、学識経験者、地元関係者からなる10人程度の審査会を設け、7月中旬から下旬にかけて審査する。

 山村開発センターの解体は10月から来年3月にかけて行い、4月から本体工事に入る。市は地元に対し、業者決定後にどんな設計提案を受けたかなどを説明し、進めていくという。

 真砂充敏市長は「世界遺産の情報発信の拠点であるとともに、地域住民の一体感が生み出せるよう、気軽に集うことができる施設にしたい」と話している。


写真【跡地にビジターセンターが整備される「山村開発センター」(田辺市本宮町で)】

更新)