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熊野古道を視察 スペインのガリシア州首相

 熊野古道の姉妹道「サンティアゴ巡礼道」のあるスペイン・ガリシア州のアルベルト・ヌニフェス・フェイホー首相ら7人が5月31日、和歌山県田辺市本宮町を訪れ、熊野古道を視察した。町内の旅館で仁坂吉伸知事と会談したフェイホー首相は「協力して巡礼文化を世界に広げたい」と述べた。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年、日本・スペイン交流400周年で来県した。県は1998年にガリシア州と姉妹道提携を調印。以降、青少年交流が続いている。2012年には仁坂知事が同州を訪問し、「友好親善関係と連携強化に係わる覚書」を締結。県はことし5月に文化交流団を同州に派遣した。

 会談でフェイホー首相は「二つの道は東と西の両極にあるが、いまも多くの巡礼者を引きつける点は共通する。協力して巡礼文化を発信すれば世界で存在感を示せる」。仁坂知事も「協力の材料はたくさんある」と今後の交流に意欲を示した。日本と同州をつなぐ直行の航空便が実現できないか、などの話題も出た。

 フェイホー首相らは熊野本宮館や熊野本宮大社を視察。伏拝王子から三軒茶屋跡まで熊野古道約1・2キロを歩いた。フェイホー首相は「山の風景はスペインの巡礼道と言われても不思議でないくらい似ている。この環境を保全しながら観光を促進するという難題に和歌山県と協力して取り組みたい」と話した。

 1日は新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社と青岸渡寺、串本町の近畿大学水産研究所大島実験場を視察した。

 フェイホー首相は昨年6月に皇太子さまがスペインを訪問された際、サンティアゴ巡礼道を案内した。今回の訪日でも、皇太子さまを表敬訪問する。


写真熊野古道を歩くスペイン・ガリシア州のアルベルト・ヌニフェス・フェイホー首相(中央)=和歌山県田辺市本宮町で

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