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熊野古道の道普請で汗流す サンティアゴ副市長も 世界遺産10周年記念

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を記念し、和歌山県田辺市は5日、同市本宮町の熊野古道で市民による道普請ウオークをした。「熊野古道」と姉妹道関係にある「サンティアゴ巡礼道」の終着地スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市の副市長らも参加し、約100人が作業に汗を流した。

 熊野古道を補修しながら歩くことで、世界遺産の価値を再認識したり、保全の大切さを学ぶ機会にしてもらおうと企画。市内の小学生以上を対象に参加者を募集した。

 場所は水呑王子と伏拝王子の間。雨で流出するなどした場所に、土約3トンを補充した。参加者は県世界遺産センター職員の指導で、袋に土を分けて入れて現場まで往復して運び、土を補充して固めた。

 真砂充敏市長は「熊野古道は未来に伝えていかなければいけない貴重な財産。10周年を契機として、多くの人に良さを実感してもらえるよう取り組んでいきたい」と語った。

 サンティアゴ市のレジェス・レイス・ロドリゲス副市長は「熊野古道は景色も素晴らしく、道も美しい。スペインでは専門のスタッフが道の保全活動をしているが、市民が参加する形はない。非常に重要なことだと感じた。私たちも見習いたい」と話した。

 田辺市高雄中学校2年生の中川太陽君(13)は「世界遺産を守っているという充実感を感じることができて良かった」と話した。

 作業後、参加者は熊野本宮大社まで約4キロの古道歩きを楽しんだ。途中、地元の三里小学校の児童らが語り部を務めた。


写真袋に入れた土を運び、古道の保全活動をする市民(5日、和歌山県田辺市本宮町で)

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