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湯登体験ツアーで家族の絆強める 田辺市本宮町

 熊野本宮大社(和歌山県田辺市本宮町)の例大祭で、父親が稚児を肩車して歩き、成長を祈る「湯登(ゆのぼり)神事」を疑似体験するツアーの初回が5、6日にあった。参加者は子どもの重みに成長を感じながら、山中の熊野古道を歩き、家族の絆を強めた。

 ツアー「平成のタイムカプセル」(湯の峰温泉1泊2日)は「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を機に、湯登神事を全国にPRしようと市が企画した。

 今回は、市内外から2組の家族(各5人)が参加。6日早朝、湯の峰温泉で湯ごりした後、語り部と一緒に本宮大社まで熊野古道「大日越」(約3・5キロ)を歩いた。

 コースの前半は登りが続き、稚児を背負う父親は汗だく。途中、休憩を挟んだり、母親と役目を交代したりしながら歩いた。稚児の兄や姉(5〜8歳)も一緒に完歩した。

 その後、本宮大社で祈祷(きとう)を受け、20歳になった稚児に贈る親からの手紙を入れた特製の木箱を封印。木箱は各自で保管し、稚児が20歳になる年、本宮大社を訪れ開封してもらう。

 堺市の公務員、辻尾匡彦さん(44)は次男の拓未君(2)を肩車。「重みから子どもの成長を実感できた。家族全員で古道を歩けたのが何よりの思い出。これを機に何度も訪れたい」と話した。

 田辺市たきない町の公務員、玉田憲輝さん(41)は「本宮大社で結婚式を挙げた10年後に家族で古道を歩き、特別な一日になった」と抱き上げた長男の充輝君(3)の笑顔を見つめた。

 ツアーは通年。毎月1、2日と第3の土曜と日曜に実施する。対象は2、3歳の子どもとその家族、友人など。申し込み、問い合わせはツアーを運営する田辺市熊野ツーリズムビューロー(0739・26・9025)へ。


写真熊野古道の大日越を進む湯登体験ツアーの参加者(6日、和歌山県田辺市本宮町で)

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