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牛馬童子頭部、また破断 熊野古道、昨年から3度目

 和歌山県田辺市中辺路町近露の世界遺産、熊野古道箸折峠にある石像「牛馬童子像」(市指定文化財)の首付近がまたまた破断した。2日に市教委が確認し、修復した。昨年2月に破断し、接着した部分で自然破損の可能性が高いという。破損は昨年から3度目となる。


 牛馬童子像は2008年6月に何者かに頭部を切断され、複製の頭部で復元している。今回の破損部分はその接合部から約1センチ上で、口の下辺り。頭部と胴体が分離した状態だった。

 午後1時45分ごろ、イベントの下見に訪れた市教委文化振興課の職員が気付いた。周辺に新たな傷はなく、例年以上の降雨で接着効果が弱まった可能性が高いという。昨年2月に自然破損した際と同じ、アクリル接着剤で修復した。

 牛馬童子像は今年5月にも頭頂部から約3センチ下の部分が破断した。像は砂岩製のため、本体、復元頭部とも風化による劣化が著しいという。市教委文化振興課は「自然破損が相次ぐ状況。県教委を通じ、複製への置き換えを文化庁に働き掛けたい」と話している。

 牛馬童子像は熊野古道中辺路のシンボル的存在。平安中期に熊野古道を訪れた花山法皇が牛と馬に乗る姿を再現しており、高さ約60センチ。


写真破断した牛馬童子像の頭部を接着剤で取り付ける市職員(2日午後5時20分ごろ、和歌山県田辺市中辺路町近露で)

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