AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

和大留学生が古道歩く 世界遺産の価値学ぶ

 和歌山大学に留学している学生31人が5日、田辺市本宮町内の熊野古道を歩いた。和大と留学生の生活支援活動をするNPO「WINコンコード」(後藤芳則代表)が共催。留学生らは県世界遺産センター職員の説明を聞き、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の価値や保全の大切さを学んだ。

 県内にある世界遺産を体験してもらおうと5、6日の日程で熊野三山を巡るプログラムを企画。中島記念国際交流財団の助成を受けて実現した。当初は古道を補修する道普請をする予定だったが、雨で状態が悪いために、古道歩きに変更した。

 初めに同センターで、坊信次主任(51)が紀伊山地の霊場と参詣道の歴史や価値、保全の大切さなどを理解してもらうために道普請をしていることなどを説明した。その後、バスで移動して、国道168号の平岩口バス停で降り、三軒茶屋跡を経て、熊野本宮大社の旧社地大斎原(おおゆのはら)までの古道約3キロを歩いた。

 留学生らは展望台から望む大斎原の景観に「きれい」と感嘆の声を上げて写真を撮ったり、本宮大社の社殿の屋根を葺いているヒノキや、熊野の神々の使いと伝えられている八咫烏(やたがらす)などの説明をセンター職員から熱心に聞いたりしていた。

 マレーシアからの留学生、ハフィズディン・モハマドさん(25)は「古道は雨水が流れるように溝が付けられたり、石が組まれたりしているという話を聞き、昔の知恵に感心した」、ベトナムからの留学生、ゲェソ・ニュー・イーさん(22)は「こんなにたくさんの木を見るのは初めて。歴史があるし、景色が素晴らしい」と話した。イランからの留学生、レザーイー・アーテフェさん(24)は「自然や歴史が豊かな場所で、日本を感じることができた」と笑顔をみせた。

 和大国際教育研究センター参事役の竹内智子さん(56)は「歩くことで世界遺産を守り次世代に受け継いでいくことの大切さについて、理解を深めてもらうことができたと思う」と語った。


写真【熊野本宮大社に向けて熊野古道を歩く和歌山大学の留学生(和歌山県田辺市本宮町で)】

更新)