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うちわで棚田PR 高原の住民有志が作製 田辺市中辺路町

 和歌山県田辺市中辺路町高原の住民有志は、耕作放棄が増えている棚田の美しさをPRするうちわを作製した。高原の景観を構成する棚田の魅力を伝え、保全のためのカンパを呼び掛けている。

 高原にある棚田は現在約4ヘクタール。面積が狭い棚田は機械化しづらく耕作放棄が進んでおり、米作する世帯は今年3戸まで減少した。熊野古道沿いで山里の雰囲気を伝える棚田を守ろうと、地元住民有志で「高原農地保全管理組合」をつくり、昨年から国の補助金を受けて保全活動をしている。うちわは組合が作った。

 うちわに使った写真は地元住民が撮影した。棚田に加え、水車や霧といった高原を象徴する風景が収められている。裏側は「世界遺産熊野古道 高原」の文字が記されている。通常のサイズより一回り小さく、ハイカーの持ち歩きに便利にした。

 考案した硲地正好さん(62)は、和歌山市の自宅と古里の高原で半分ずつ生活している。「棚田保全の組合では現在鳥獣害対策や水源地の整備を進めている。それと平行してハイカーや観光客の皆さんに高原の棚田に興味を持ってもらい、保全の機運を高めていきたい」と話している。

 うちわは500枚あり、霧の里休憩所や周辺の民宿に置いて、カンパを呼び掛けている。


写真高原の風景を収めたうちわで、棚田の魅力をPRする(和歌山県田辺市中辺路町高原で)

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