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行楽シーズン、にぎわう熊野古道 県のキャンペーン効果も

 秋の行楽シーズンに入り、和歌山県田辺市の熊野古道が観光客でにぎわっている。県を挙げた大型観光企画「和歌山デスティネーションキャンペーン」(和歌山DC)の宣伝効果も見られ、観光関係者は「10月以降も観光効果は期待できる」と手応えを感じている。


 田辺市中辺路町栗栖川の滝尻王子では9月から、旅行会社が催行する熊野古道を複数回に分けて歩くツアーが開始。連日ハイカーの姿が目立っている。滝尻王子は第1回のスタート地点となっていることが多く、9月中に延べ1500人が訪れたツアーもあった。

 9月の最終の土曜には、京阪神方面や四国から大型バス10台以上が立ち寄った。語り部の案内を聞いたり昼食を取ったりする客でごった返し、王子そばの熊野古道館も見学者であふれた。

 ツアー客を案内した語り部は「毎年ツアーを実施している会社以外にも新たに企画した会社もあり、客数は多くなっている」と話している。

 田辺市本宮町でも、世界遺産登録10周年で注目度が高まり、観光客増加が続いている。9月は語り部の申込件数が114件で、昨年同月(71件)より40件以上増えた。世界遺産熊野本宮館の来館者数も1万388人で、3連休が2回あった昨年9月(1万28人)を上回った。今年9月で最多だった3連休中日の14日は1150人が来館し、正月三が日や5月の大型連休に次ぐ人数を記録した。

 本宮町では和歌山DC期間中、熊野本宮大社で第2、4日曜に特別早朝参拝や、湯の峰温泉郷で土曜と連休中日の日曜に灯籠イベントがある。早朝や夜間のイベントにより、宿泊客の増加を狙っている。

 熊野本宮観光協会は「9月は比較的団体客の割合が多かったが、個人客の問い合わせは10〜11月に集中している。和歌山市でDCのパンフレットを見たという声も多く、宣伝効果が表れている。シーズンの本格化に期待している」と話している。


写真語り部の案内を聞くハイカーでにぎわう滝尻王子(和歌山県田辺市中辺路町栗栖川で)

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