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大斎原で能や箏披露 世界遺産登録10周年記念

 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館は26日、「大斎原(おおゆのはら) 能と箏 癒やしの夕べ」を本宮町の熊野本宮大社旧社地大斎原で開き、来場者が舞台から繰り広げられる和の世界を満喫した。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を記念した事業。旧社地のほこらの前にヒノキの舞台を設け、かがり火をたいた。

 第1部は県出身の箏曲家西陽子さんが演奏を披露。着物姿の西さんが箏に囲まれるように座り3曲を演奏。打ち付けるような弾き方も織り交ぜ、会場を幻想的な雰囲気に包んだ。西さんは「箏の音を出していない瞬間、会場の雰囲気に引き込まれ、そこに自分の音を出せる幸せを感じた」と感想を述べ、箏の世界を紹介した。

 第2部は能楽師津村禮次郎さんらによる創作の能舞「THE KUMANO」があった。能舞にダンス、和太鼓やひちりき、笙(しょう)による器楽を組み合わせた音楽舞踊劇。熊野を旅する青年を登場させた独特の世界で来場者を魅了した。

 家族5人で訪れた田辺市南新町の主婦(42)は「大斎原の空間と紅葉が始まっている木々が織りなす雰囲気がとても良く、琴や能の舞台に合っている」と話した。


写真津村禮次郎さんらが披露した創作能舞「THE KUMANO」(26日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)

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