AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

5カ所を国文化財へ意見具申 1月にも田辺市、世界遺産追加目指し

 世界遺産の追加登録を目指す田辺市は、闘けい神社▽赤木越▽北郡越▽長尾坂▽潮見峠越の5カ所について、来年1月末にも国の文化財指定を求め、県を通じて文部科学省に意見具申する。国の文化財指定は追加登録の条件となる。市は「いずれも登録地と同等の価値があり、熊野古道を構成する重要な要素」と話している。


 熊野古道は世界遺産登録が細切れになっている区間がある。しかし、未登録の区間にも文化的価値が高い石畳や石造物があり、古道の景観や雰囲気が残っているという。

 市は2010年度から県と連携し、文化財の調査や関係機関との調整を進め、追加登録に必要な国の文化財指定を目指していた。現在は文化財の所有者に指定の同意を得る作業などを行っている。

 市教育委員会によると、闘けい神社(同市東陽)は、古くから熊野三山の別宮的な存在で、社殿の配置や構造が熊野本宮大社と共通するほか、社殿やそれを取り囲む境内地が近世以来の構成を保持するなど、高い文化財価値があるという。

 ほかに、本宮町の湯の峰温泉と三越峠を結ぶ近道で、近世に頻繁に利用された「赤木越」、鮎川から富田川沿いに滝尻に至る「北郡越」、上三栖から水呑茶屋跡に至る坂道「長尾坂」、そこからさらに上って潮見峠を経由し、栗栖川に至る「潮見峠越」の計四つの道の追加登録を目指している。

◆紀伊山地の霊場と参詣道

 熊野三山、高野山、吉野・大峯の三大霊場と、それらを結ぶ参詣道から構成され、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる。04年7月に世界遺産に登録された。

 三山に詣でる人々が歩いたのが熊野古道(参詣道)で、中辺路、大辺路、小辺路、伊勢路と、世界遺産に登録されていないが京都から中辺路を結ぶ紀伊路がある。参詣道の登録区間は約308キロで、東京―名古屋間(直線距離約260キロ)より長い。


写真田辺市が世界遺産の追加登録を目指している闘けい神社(田辺市東陽で)

更新)