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縮小版の「絵地図」完成 古座街道

 熊野古道の保全や復元に取り組む「熊野古道大辺路刈り開き隊」(上野一夫代表)は、和歌山県紀南地方の古道「古座街道」を紹介する巻物の絵地図「古座街道おはなし絵地図」の縮小版を作った。古道歩きなどで携帯しやすいコンパクトサイズで、隊員らは「ガイドマップ代わりや土産物に利用して」とPRしている。

 「古座街道おはなし絵地図」は長さ6メートル、幅42センチの大型サイズ。隊員の生駒和歌子さん(43)=田辺市中芳養=が描いたイラストのほか、地域の民話や祭りなどの紹介を入れ、昨年1月に仕上げた。複製品を古座川町月野瀬の温泉宿泊施設「ぼたん荘」で展示している。

 この展示品を見た旅行企画会社や古道歩き客から「こんな絵地図が欲しい」という声が上がり、縮小版を作ることになった。

 縮小版は長さ2メートル、幅15センチの大きさだが、四つに折りたたんでA5(縦15センチ、横25センチ)のコンパクトサイズになっている。絵地図は両面にカラー印刷されている。

 古座街道は、上富田町朝来から白浜町宇津木、すさみ町佐本地区を経て串本町古座に通じる内陸ルート(約80キロ)。「熊野中道」とも呼ばれ、明治中期までは熊野古道「大辺路街道」と並び、紀南の主要街道の一つだった。これを紀伊半島の山や峠道に詳しい小板橋淳さん(76)=田辺市むつみ=が調査し、刈り開き隊などが復元した。沿道や周辺にはいくつもの名所があり、民話や伝説も残っている。絵地図にはイラスト入りで紹介されており、読み物としても楽しめる。

 生駒さんは「旅行会社によるツアーも企画され、古座街道を歩く人は増えている。紀南の人も歩いて、歴史の道を守り継いでもらいたい」。刈り開き隊の神保圭志副代表(62)は「歩くのに利便性は悪いが、魅力のある道。絵地図を参考に、ぜひ楽しんでもらいたい」と話している。

 縮小版の価格は500円。田辺市の多屋孫書店、あおい書店、木紙布庵えん、すさみ町のヴェルベデーレ、串本町の古座観光協会、古座川町のぼたん荘などで売っている。問い合わせは古座観光協会(0735・72・0645)へ。


写真生駒和歌子さんが作った「古座街道おはなし絵地図」の縮小版。下は原本(和歌山県田辺市で)】

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