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スペインと日本「二つの道の巡礼者」第1号は米国人

 世界遺産の熊野古道とサンティアゴ巡礼道を歩けば認定される「二つの道の巡礼者」の第1号が、16日に誕生した。アメリカ人男性で、和歌山県田辺市本宮町で出迎えた市職員らが記念品を贈って祝った。

 田辺市とスペイン・ガルシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラ市による共同事業。両市は世界遺産の巡礼道を持つ縁で連携して情報発信をしようと昨年5月、観光交流協定を締結。活動第1弾として共通巡礼手帳(押印帳)の取り組みを今月1日から始めた。巡礼手帳を持って熊野古道とサンティアゴ巡礼道の一定区間を歩くほか、過去に歩いたことを届け出れば「二つの道の巡礼者」の証明として、八咫烏(やたがらす)とサンティアゴ巡礼道の道標を表すホタテ貝をあしらったピンバッジがもらえる。

 第1号は、アメリカ・イリノイ州シカゴ在住で資産管理会社に勤務するエリック・ブルースさん(52)。サンティアゴ巡礼道を2012年12月下旬から25日間かけて約600キロ歩いており、熊野古道は15、16の2日間で田辺市中辺路町の滝尻王子から本宮町の熊野本宮大社まで歩き、近くの世界遺産熊野本宮館で届け出た。市は、エリックさんがサンティアゴ巡礼道を歩いたことと同巡礼道でほかに届け出がないことを確認した。

 同館では平安衣装に身を包んだ市職員らが出迎え、ピンバッジのほか、第1号として特別に木札や手ぬぐいなどの記念品8点を贈った。

 エリックさんは熊野古道について「大変な道だったが、感動した。自然と一体になれた感じがした」と語り、「二つの道の巡礼者」については「ウェブサイトで知った。まさか第1号とは思わなかった。とてもうれしい」と喜んだ。

 「二つの道の巡礼者」の届けは、熊野古道では熊野本宮館とJR紀伊田辺駅隣にある観光センター、サンティアゴ巡礼道では観光局で受け付ける。市観光振興課の小川雅則課長は「巡礼第1号をきっかけに、世界の皆さんに二つの巡礼道をもっと知ってもらいたい」と話した。


写真「二つの道の巡礼者」第1号となり、巡礼手帳にスタンプを押すアメリカ人のエリック・ブルースさん(16日、和歌山県田辺市本宮町で)

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