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語り部の古道案内客数が過去最多 熊野本宮

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を迎えた昨年中、和歌山県田辺市本宮町の「熊野本宮語り部の会」(坂本勲生会長)が熊野古道を案内した客数が、1998年の発足以来、最多を記録した。2004年の世界遺産登録時を超えており、関係者は「語り部が浸透し、個人客からの要請も増えてきた」と話している。

 熊野本宮語り部の会事務局が集計し、発表した。

 昨年中の客数は2万3913人。それまで最多だった04年を1230人上回った。938件だった依頼件数も過去最多。それまで最多だった世界遺産登録翌年の05年を98件上回った。

 客数は登録の翌年以降、年々減少傾向となり、11年には紀伊半島大水害により前年の約6割まで激減した。しかし、12年には伊勢神宮式年遷宮などの効果で回復し、その後も増加した。

 昨年中の客数を依頼先別にみると、大手旅行会社からが8割近くあった。一方、件数では、大手旅行会社からと個人客から直接とがいずれも4割を超えてほぼ同数だった。数年前に比べると個人客からの要請が増えているという。

 客数の増加で、語り部の出動も増えている。昨年中に活動した延べ人数は1564人で、04年より365人多かった。熊野本宮語り部の会だけでは対応できず、周辺の語り部団体に協力を求めた日もあったという。

 客数増加の要因について、語り部の会事務局は「登録10周年で、旅行会社のツアー企画のほか、テレビや雑誌、新聞などでの紹介が増えたことがよかった。海外からの旅行ツアーで語り部を利用することも増えている」と分析。ここ数年のウオーキングブームも理由に挙げる。

 熊野本宮語り部の会は1998年に「本宮町語り部の会」として発足し、2004年に名称を変更した。会員数は31(男13、女18)人で、発足時より約3倍に増えた。最年長は87歳、最年少は42歳。


写真年ごとの古道案内客数

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