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潮見峠越など28カ所が国史跡に 世界遺産追加登録目指す

 熊野参詣道と高野参詣道のうち、世界遺産に登録されていない28カ所が、国の史跡に正式に指定された。今後、世界遺産の追加登録を目指す。

 官報で10月上旬に告示された。国の史跡指定は世界遺産に申請するための条件になっており、文化庁文化審議会が今年6月、文部科学相に国史跡への追加指定を答申していた。それを受けて文部科学相が指定を決めた。

 熊野三山や熊野古道など「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年に世界遺産に登録されたが、28カ所は地権者の許可や調査が間に合わなかったことなどから、登録地に入らなかった。このため和歌山県や地元の市町、住民などが追加登録を目指している。

 指定されたのは熊野参詣道が、北郡越、長尾坂、潮見峠越、赤木越、八上王子跡、稲葉根王子跡、小狗子峠、かけぬけ道、阿須賀王子跡(以上、中辺路)、闘鶏神社、タオの峠、清水峠、飛渡谷道、富山平見道、新田平見道、駿田峠、二河峠(以上、大辺路)、藤白王子跡、藤白坂、藤代塔下王子跡、一壺王子跡、糸我峠、河瀬王子跡、鹿ケ瀬峠(以上、紀伊路)。

 高野参詣道が、三谷坂、京大坂道不動坂、黒河道、女人道。

 今後、県の有識者会議で28カ所のほか、12年に追加指定された富田坂(大辺路)の草堂寺付近などについて世界遺産登録の基準に合っているかを精査して原案をまとめ、和歌山、奈良、三重の3県協議会での検討を経て文化庁に申請書を提出。それを受け、国が来年2月1日までに、世界遺産委員会事務局であるユネスコ世界遺産センターに世界遺産登録の申請書を提出する。

南方曼陀羅は名勝に

 一方、国の名勝として「南方曼陀羅の風景地」も正式に指定された。

 田辺市で後半生を過ごし、環境保護運動の先駆的役割を果たした世界的博物学者、南方熊楠が先頭に立って守った神社境内や景勝地など13カ所。次の通り。

 田辺市=神島、闘鶏神社、須佐神社、伊作田稲荷神社、継桜王子、高原熊野神社、奇絶峡、龍神山、天神崎▽上富田町=八上神社、田中神社▽白浜町=金刀比羅神社▽串本町=九龍島


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