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熊野古道を語り継ぐ 小中学生が学習発表

 和歌山県の田辺市教育委員会は22日、同市新屋敷町の紀南文化会館で「子どもたちが語り継ぐ田辺市熊野古道語り部ジュニア発表会」を開いた。校区に熊野古道がある市内の小中学校18校が参加した。

 田辺市合併10周年記念事業。市内の熊野古道には25の王子跡があり、2014年の世界遺産登録10周年を記念して、小中学生による熊野古道語り部の取り組みが始まった。目的はふるさとを愛し、地域に誇りを持った子どもを育てること、表現力やコミュニケーション能力を培うこと、小中学校の連携を深めること。

 14年度は各校で地域の熊野古道を歩き、言い伝えを調べるなどして学んだ。本年度は小学生は日本語で、中学生は英語での発表に向け、各中学校の校区にある学校同士で連携し、練習を重ねてきた。

 田辺第三小、芳養小、明洋中は地元の芳養王子から出立王子までについて発表。外国人観光客に小学生が古道を案内し、中学生が英訳するという設定で、潮垢離や熊野三山などについて説明した。語りをしない小学生は、各王子などをイメージした組み体操を披露した。

 田辺第三小6年生の福田優さん(11)は「初めはすごく緊張したけれど中学生の支えもあってきちんと言えた。語り部学習を通してこれからももっと熊野古道について詳しく知っていきたい」と話した。

 田辺第一小と会津小、高雄中は秋津王子と万呂王子が校区にあり、栄町にあった旅籠(はたご)や会津川、各王子などについて小学生が調べ、中学生が英訳した。高雄中3年生の高井香織さん(15)は「小学生が調べたことの中で私たちも知らないことがあった。英語で伝えられて良かった」と話した。

 このほか、三栖小・長野小・衣笠中、鮎川小・大塔中、中辺路小・中辺路中、近野小・近野中、三里小・本宮小・本宮中がそれぞれ地元の古道について学習発表した。


【明洋中学校の生徒の解説で組み体操をする田辺第三小学校の児童(22日、和歌山県田辺市新屋敷町で)】

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