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世界遺産追加登録へ官民一体 22団体で推進協設立

 闘鶏神社(和歌山県田辺市東陽)などの世界遺産追加登録を官民一体で盛り上げようと、田辺市と商業、観光関係の計22団体が1日、「田辺市世界遺産登録推進協議会」を設立した。講演会やイベントを通じ、地元で文化的価値の再認識を図り、魅力発信につなげる。

 政府は1月、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の追加登録をユネスコ世界遺産センターに提案した。市内では闘鶏神社、北郡越、長尾坂、潮見峠越、赤木越の5カ所が含まれている。可否は7月に決定される予定。

 追加登録に向け、市は世界遺産を生かした魅力あるまちづくりのための基本計画作りに着手。登録候補地周辺のトイレや案内板などの整備とともに、商店や飲食店を対象におもてなし力向上の講座を開いている。

 協議会はこうした動きを民間に広めるのが目的。この日、市役所であった設立総会では、2015年度と16年度の事業計画を決めた。追加登録を市民に周知するためののぼりや横断幕、ストラップなどの啓発グッズを作製するほか、3月に紀南文化会館(新屋敷町)で世界遺産登録の意義や活用を考える講演会を開く。16年度は市街地での物産市やウオークイベントなどを開きたいという。

 会長に選出された田辺商工会議所会頭の橘一郎さんは「世界遺産追加登録は地域活性化の鍵になる。皆さんで機運を高めていこう」と呼び掛けた。

 オブザーバーとして出席した県世界遺産センター(本宮町)の辻林浩センター長は「世界遺産は現状のままを守るのでなく、よりよくすることが求められる。過剰な整備をせず、いかに本来の姿に近づけるかを検討して」と登録の意義を解説。活用についても「価値を知ってもらい、観光してもらうのが本来。大勢が訪れると劣化するが、それ以上の活用をすればいいのではないか」と助言した。


写真【世界遺産登録推進協議会の設立総会であいさつする橘一郎会長(1日、和歌山県の田辺市役所で)】

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