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大辺路の絵地図を販売 古座街道に続く第2弾

 熊野古道の保全や案内をする「熊野古道大辺路刈り開き隊」(上野一夫代表)は、和歌山県紀南地方の海岸沿いの古道「大辺路街道」を紹介する「熊野古道大辺路おはなし絵地図」の縮小版を作り、販売している。古座街道に続く第2弾。携帯用マップとして使うだけでなく、土産物や記念品としての利用を期待している。

 絵地図の原画は、隊員の生駒和歌子さん(44)=田辺市中芳養=が描き、大辺路の8カ所が国の史跡に追加指定されたことを記念したイベントとして、昨年11月に串本町で展示した。サイズは長さ約10メートル、幅約40センチ。

 1年前、内陸の古道「古座街道」を紹介する同様の絵地図を作り、縮小版を販売。来場者から「大辺路も縮小版を販売してはどうか」という声が上がり、作ることになった。

 縮小版は原画をカラー印刷して作った。サイズは長さ5・7メートル、幅26センチ。長さ73センチの8枚をつなぎ合わせている。文字が見やすいようにと古座街道の縮小版よりも大きくし、巻物にした。蛇腹状に折りたたんでも構わない。

 大辺路は、田辺市北新町から那智勝浦町浜ノ宮までの海岸沿いの古道で、海を見渡せる箇所が多く、自然林が多く残っている。世界遺産に登録されているのは「富田坂」「仏坂」「長井坂」の3カ所だが、史跡に追加指定された8カ所も登録が期待されている。

 生駒さんは、郷土の民話を絵本にする「わかやま絵本の会」が2004年に大辺路のイラストマップを作る際、イラストを担当した。今回、絵地図を作るにあたり、13年秋から15年春にかけて歩き、調べ直した。

 完成した原画は、鉛筆や水彩絵の具で色鮮やかに描かれている。資料を参考にしたり、語り部から聞いたりして、弘法大師にまつわる「橋杭岩」(串本町)や「おおな伝説」(同)、富田坂(白浜町)の妖怪「カシャンボ」、木葉神社(串本町)の「ねんねこ祭り」など地域の民話や祭りなどを紹介しているほか、地質遺産「ジオパーク」の見どころも盛り込んでいる。

 主な地点の標高、主な区間の距離なども入って実用的で、手作り感のある作り。

 生駒さんは「山、海、集落と変化に富んだ大辺路の魅力を伝えたいと思って作った。特に子どもたちに興味を持ってもらえればありがたい。地域の魅力を知ってもらうきっかけになればと思う」と話している。

 価格は1500円(税込み)。田辺市の多屋孫書店、あおい書店、すさみ町の道の駅すさみ、串本町の古座観光協会、イズミヤ、古座川町のぼたん荘で販売している。問い合わせは上野代表(090・7042・3418)へ。


写真民話も紹介されている大辺路街道絵地図の縮小版(和歌山県田辺市で)

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