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「新庄峠」通れるように 熊野古道大辺路刈り開き隊が作業

 熊野古道の保全や案内をする「熊野古道大辺路刈り開き隊」(上野一夫代表)のメンバーら7人がこのほど、大辺路街道の田辺市新庄町と上富田町朝来の境界にある「新庄峠」で刈り開きをした。草木が生い茂り通れなかった古道が通れるようになった。

 大辺路街道は「富田坂」「仏坂」「長井坂」に続き、「タオの峠」(すさみ町)や「新田平見道」(串本町)、「清水峠」(串本町―那智勝浦町)など7カ所の世界遺産への追加登録が期待され、歩く人が増えることが見込まれる。

 田辺市街地から富田坂がある白浜町富田まではほとんどが舗装された道だが、新庄峠は約300メートルと短いながらも数少ない昔のままの土の道。「風情がある峠道をぜひ歩いてもらいたい」と刈り開き隊の小倉悦子さん(65)=上富田町岩崎=らが取り組んだ。

 新庄峠のうち上富田側の約150メートルで草木が生い茂っていた。メンバーらは約3時間かけ、草刈り機で刈り取り、倒木も取り除いた。4月に西国三十三カ所観音巡礼で大辺路街道を歩くことから、山岳修行をする「熊野修験」の関係者も作業を手伝った。

 新庄峠は途中で槇山や高尾山などを眺望でき、近くには石仏を祭った「峠の高地蔵」もある。刈り開き隊は今年になり、古座街道を紹介する「熊野古道大辺路おはなし絵地図」を売り出したばかり。小倉さんは「新庄峠はいままで車道を通っていたが、これで土の古道が歩けるようになった。上富田町内の大辺路街道も見どころが多く、ぜひこの機会に歩いてもらいたい」と話している。


写真【大辺路刈り開き隊のメンバーらが刈り開いた新庄峠の古道(和歌山県上富田町朝来で)】

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