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公衆トイレを新改築 「潮見峠越」など3カ所

 和歌山県田辺市は熊野古道中辺路の「潮見峠越」や「北郡越」、闘鶏神社(田辺市東陽)の周辺の計3カ所で公衆トイレの新築や改築をした。世界遺産への追加登録を見据えた取り組み。市観光振興課は「きれいなトイレがあることで、観光客に快適に安心して歩いてもらいたい」と話している。

 同課によると、潮見峠のトイレは同市中辺路町栗栖川に休憩所として新築した。闘鶏神社の中にある「とうけい公園」と、北郡越の富田川対岸にある道の駅「ふるさとセンター大塔」(田辺市鮎川)の駐車場にあった公衆トイレは建て替えた。整備費用は県の補助も受け、合わせて7019万2440円。いずれも3月末までに整備した。

 潮見峠のトイレは「バイオ処理方式」という方法で、し尿の水分を飛ばしながら、おがくずの中の微生物によって分解させる。男女兼用の洋式便器が二つあり、用を足した後に便座横のスイッチを押すと処理槽の中がかき混ぜられる。ただ、処理能力に限りがあることから1日当たりの利用は1便器50人までという。

 動力は屋根に備えた太陽光発電で、手洗いは集めた雨水を利用。木製の机やいすを置いており、潮見峠越を歩く人たちが休憩できるようにもして「潮見峠休憩所」とした。

 「とうけい公園」と「ふるさとセンター大塔」の公衆トイレは、これまで多目的を除いて和式だった便器をすべて洋式にし、男女兼用をなくした。いずれも温水洗浄便座を備えている。

 同課は「観光客は今も増えつつあるし、追加登録によってさらに増えることが見込まれ、増加する外国人観光客は特に温水洗浄便座が好きだという傾向もある。公衆トイレの面でも受け入れ態勢を充実させたい」と話している。


【世界遺産の追加登録を見据えて新設された公衆トイレ「潮見峠休憩所」(和歌山県田辺市中辺路町栗栖川で)】

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