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世界遺産への追加登録承認 闘鶏神社や八上王子跡など

 世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」について、和歌山県にある田辺市の「闘鶏神社」や上富田町の「八上王子跡」、串本町の「新田平見道」などが追加登録される見通しとなった。県が11日、事前審査する諮問機関が「承認」を勧告したと発表した。7月10日からトルコで始まるユネスコ世界遺産委員会で正式決定する見込み。

 追加対象は、熊野参詣道中辺路9カ所(北郡越、長尾坂、潮見峠越、赤木越、小狗子峠、かけぬけ道、八上王子跡、稲葉根王子跡、阿須賀王子跡)、大辺路9カ所(富田坂、タオの峠、新田平見道、富山平見道、飛渡谷道、清水峠、二河峠、駿田峠、闘鶏神社)、高野参詣道4カ所(三谷坂、京大坂道不動坂、黒河道、女人道)の計22カ所。登録面積は11・1ヘクタール、参詣道延長は40・1キロ。

 近年の調査で見つかった山中の参詣道や、保全体制が整った神社の敷地などを追加するため、政府が今年1月に申請していた。追加登録が認められれば、国内では「岩見銀山遺跡」(島根)に続き2例目になる。

 追加登録「承認」の勧告を受け、仁坂吉伸知事は「長年の取り組みの成果が認められ、大変うれしい。7月の世界遺産委員会でも、勧告通り承認が決定されるよう、国や関係する県、市町と連携して全力で取り組みたい」とコメントした。

 田辺市の真砂充敏市長は「世界文化遺産に登録されていた史跡と同様の価値がある闘鶏神社や赤木越などの4古道が、追加登録されるよう勧告されたことは、信じて取り組んできた私たちにとって大きな喜び。この貴重な文化遺産をしっかりと後世に伝えるとともに、世界文化遺産を核としたまちづくりに全力で取り組みたい」と決意を語った。

 上富田町の小出隆道町長は「従来から大事な保存地域として、地元にも保全を呼び掛けていた。今後、周辺地域の観光施設と合わせて見てもらえたらうれしい」、串本町の田嶋勝正町長は「登録されれば、串本の発信できるものが増える。周辺の町と連携を深め、登録をこれからの観光につなげたい」と話している。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山、三重、奈良)は2004年7月に世界文化遺産登録された。登録エリアは霊場17カ所、熊野や高野、大峯奥駈道の三つの参詣道は計307・6キロにわたっている。

 追加登録は諮問機関の「国際記念物遺跡会議」(イコモス)の勧告を受け、7月10〜20日にトルコ・イスタンブールである世界遺産委員会で審議する。


【世界遺産の登録地と追加登録見込み地】

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