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「飛渡谷道」で修復活動、大辺路刈り開き隊 世界遺産追加見込み

 熊野古道大辺路の保全や道案内をしている住民団体「熊野古道大辺路刈り開き隊」(上野一夫代表)は12日、和歌山県串本町田並の飛渡谷道で古道の修復活動をした。世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録される見通しとなった古道で、訪れた人が歩きやすいように階段を修復した。

 同隊は大辺路街道などの刈り開きを進め、定期的に古道の点検や修復に取り組んでいる。

 世界遺産には、中辺路や大辺路、高野参詣道の計22カ所が追加登録される見通し。大辺路は9カ所で、そのうち串本町を通るのは飛渡谷道や富山平見道などの4カ所。7月10日に始まるユネスコ世界遺産委員会で正式決定する見込み。

 この日の活動には隊員6人が参加。イノシシが土を掘り起こし、丸太の階段が約20メートルにわたって崩れていたことから、元に戻す作業をした。外れていた丸太を置き直し、土をかぶせて固めて修復した。古道に落ちた木や石ころを拾って、道の脇に移す作業もした。大辺路などの古道ではイノシシによる被害はよくあるという。

 上野代表によると、大辺路街道にはウオークで訪れる人が増えており、特に少人数グループが多いという。

 上野代表は「みんなに歩いてほしいという思いで整備している。古道を歩くことで地域の歴史や暮らしが見えてくる。世界遺産に追加登録される見通しとなり、ますます活動していかなければならないと感じている」と話した。


丸太の階段を修復する熊野古道大辺路刈り開き隊の隊員(和歌山県串本町田並で)

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