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自然や人との出会いに魅力 熊野古道の外国人観光客

 筑波大学大学院の院生、武智玖海人さん(24)=千葉県出身=が和歌山県の熊野古道中辺路を訪れた外国人観光客にアンケートを実施し、訪問の動機などを調べた。その結果、自然や地元の人々が生み出す美しい風景や地域そのものに熊野の魅力を感じていることが分かった。武智さんは「今後の訪日外国人観光の研究に生かされれば」と話している。

 熊野古道歩きを目的とする外国人観光客に限定するため、中辺路町の近露・野中地区の宿泊施設6軒に依頼。英語のアンケート調査票を置いたところ、88人から回答が得られた。

 その結果、年齢は30代が最も多く、次に20代、50代が続く。旅の同伴者は夫婦50%、一人旅、家族・親族、友達がそれぞれ15〜18%。職業は弁護士や会計士などの専門サービス業が最多で、年収は1300万円以上が32%と富裕層が多かった。

 訪日泊数は2〜3週間が5割近くを占め、熊野以外の訪問地も日本の文化や宗教などが色濃い地域が多かった。日本の旅行で重視する点は、自然・歴史・文化といった地域に求める点と日本食や日本的な宿といった宿泊施設に求める点が上位を占めた。

 外国人旅行者にとっては熊野古道への訪問が彼らの訪日旅行を構成する重要な要素となっている。さらに、熊野古道を訪れるような外国人旅行者にとって、地域の人々との出会いは大きな魅力になっている。例えば中辺路では宿泊施設の多くが小規模な民宿。この小規模性は宿のオーナーと旅行者の距離が狭まる、会話の機会が増えるといったことにつながり、外国人旅行者にとってはかえって魅力となっている―とまとめている。


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