和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年04月17日(土)

コロナ禍で三が日様変わり 本宮大社の初詣客2割足らず

分散型参拝の一環として132年ぶりに新年初祈祷を営む旧社地・大斎原に設けられた大型テント(1日午前1時24分、和歌山県田辺市本宮町で)
分散型参拝の一環として132年ぶりに新年初祈祷を営む旧社地・大斎原に設けられた大型テント(1日午前1時24分、和歌山県田辺市本宮町で)
 新型コロナウイルス感染症が広がる中で迎えた正月三が日、和歌山県紀南地方の神社仏閣の風景はいつもの年とは様変わりした。感染対策で祈祷(きとう)やお守り授与の場所を工夫したり、催しをなくしたり。境内の初詣客はまばらで、田辺市本宮町の熊野本宮大社の初詣客数は昨年の2割足らずだった。(人出は各神社発表)

 熊野本宮大社は、元日が約2万人、2日と3日はいずれも約3万人で計約8万人。昨年は約47万3千人。7年連続で40万人を超えていた。

 分散型の参拝(分参)を呼び掛けている大社は、例年なら拝殿内で行う新年祈祷を旧社地・大斎原(おおゆのはら)に変えたほか、境内を一方通行にしたり、巨大な特設さい銭箱を設置したりして対応。いつもの年なら長蛇の列になっていたが、今年はほぼ見られなかった。

 九鬼家隆宮司は「本宮大社は県外からの参拝客が多いが、今年は控える人が多かった。それに加え、天気予報があまり良くなかったのが影響しているのかもしれない。日を遅らせてお参りする人もいるのでは」と話していた。

 闘雞神社(田辺市東陽)は元日が約1万人、2日と3日が各約5千人で計約2万人だった。昨年の6万5千人と比べると3分の1以下になった。

 闘雞神社も授与所の設置などを工夫し、密にならないようにした。

 長沢好晃宮司は「帰省客が少なく、地元の人も参拝を控えるのが多かったのではと思う。例年なら大みそかに若者の姿が多く見られるが、それも少なかった」と語った。

 熊野那智大社(那智勝浦町那智山)は元日が約2万1千人、2日が約1万6千人、3日が約1万1千人の計約4万8千人。13万2千人だった昨年の3分の1ほどだった。

 救馬渓観音(上富田町生馬)は、元日が約1万2千人、2日が約8千人、3日が約6千人の計約2万6千人。約8万5千人だった昨年の3割ほどにとどまった。森本真弘住職は「年配の参拝客が少ないように感じた。日を遅らせて参ってくれるのではないかと思う」と話していた。