和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年02月28日(日)

生息場所は激減 セトウチサンショウウオが産卵

産み付けられたセトウチサンショウウオの卵嚢。その近くで新たな雌を待つ雄(和歌山県田辺市で)
産み付けられたセトウチサンショウウオの卵嚢。その近くで新たな雌を待つ雄(和歌山県田辺市で)
 和歌山県紀南地方の水場で、環境省と県の絶滅危惧種に分類されている両生類セトウチサンショウウオ(サンショウウオ科)が産卵している。以前はカスミサンショウウオと呼ばれていたが、細分化されて呼び名が変わった。

 和歌山県田辺市の吉野熊野国立公園内の水場でも、コイル状の卵嚢(らんのう)をいくつも産み付けている。産卵は2月末ごろまで続き、卵嚢の近くでは雌を待つ雄がいることもある。

 近年、産卵場所となる浅い水場が開発でなくなったり、陸地化が進んだりして、生息場所が激減しているという。

 セトウチサンショウウオは全長10センチ前後。山陽地方東部や四国東部、紀伊半島の平地や丘陵地に分布し、主に水場周辺の雑木林に生息する。