和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年04月12日(月)

森林環境譲与税で倒木除去 みなべ町と森林組合

下の川から倒木を搬出するみなべ川森林組合の作業班(21日、和歌山県みなべ町清川で)
下の川から倒木を搬出するみなべ川森林組合の作業班(21日、和歌山県みなべ町清川で)
山の斜面から川に倒れ込んだ木
山の斜面から川に倒れ込んだ木
 みなべ川森林組合(和歌山県)は21日から、みなべ町の委託を受けて、同町清川で河川に倒れ込んだ木の除去作業を始めた。森林環境譲与税を活用した取り組みで、大雨による二次災害を防ぐ目的がある。

 現場は南部川上流部。近年あった台風によるとみられる被害などで、川をふさぐように民有林から何本ものスギが倒れ込んでいる。大雨時などに、下流域に二次災害を引き起こす危険性がある。

 組合によると、こうした場所は町内のあちらこちらにあるといい、災害に強いまちづくりの一環として、森林環境譲与税を生かして対策に取り組めないかと町に提案。本年度は、この現場で実施することになった。事業予算は60万円。

 除去予定の倒木の量は約10トン。道から20メートルほど下の大型機械が入れない場所なので、小型ロープウインチや林内作業車、クレーン付きトラックなどを使う。この日は組合の松本貢参事をはじめ、作業班3~4人で倒木の切断や搬出作業をした。

 20日間くらいかかる見込みという。松本参事は「小さな組合の能力でいかに作業するかが問われる。取り掛かってみると、思い通りいかない部分もあったが、改善していける見込みがあるし、やっていけそうだという手応えを感じた」と語った。

 町産業課は「倒木処理は今後も、二次災害の危険性がある河川付近や、間伐する上で障害となっている林道などを優先的に進めていきたい」と話している。

 森林環境譲与税を活用した事業として町では、森林組合に委託して、森林所有者に対する経営管理の意向調査も進めている。