和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年11月14日(木)

ハッチョウトンボを観察 小学生が大谷湿田で、古座川

町文化財保護委員会の辻新委員長(右)にハッチョウトンボの居場所を教えてもらう児童=9日、和歌山県古座川町直見で
町文化財保護委員会の辻新委員長(右)にハッチョウトンボの居場所を教えてもらう児童=9日、和歌山県古座川町直見で
 和歌山県古座川町教育委員会主催のハッチョウトンボ観察会が9日、同町直見の大谷湿田であった。町文化財保護委員会の辻新委員長(67)=古座川町高池=らが講師を務め、町内3小学校の1~6年生14人が参加した。

 町内の児童が、学年や学校の枠を超えた集団で活動する「古座川アドベンチャーキッズ」の恒例イベント。児童は町教委の職員らに生き物の観察方法などについて説明を受けた後、4班に分かれ、辻委員長に町天然記念物のハッチョウトンボの居場所を教えてもらいながら観察した。体長2センチほどのハッチョウトンボを見つけると、児童たちは小さな声で「かわいい」「小さい」とうれしそうに話していた。

 児童たちはイモリ、カエル、メダカ、オタマジャクシ、ショウジョウトンボ、ハラビロトンボ、イトトンボなどの生き物も自分で見つけスケッチし、名前など分からないことがあれば、辻委員長らに質問していた。

 辻委員長によると、町が自然保護区に指定しているこの湿田にはかつて、300匹以上のハッチョウトンボが生息していたが、昨年は約100匹しか確認できなかった。今年はさらに減少し、十数匹しか見つけられなかった。

 辻委員長は減少した原因について「昨年と比べて自然環境で変わった点といえば、メダカがたくさん入っていること。メダカがハッチョウトンボの卵を食べたり、メダカとヤゴ(トンボの幼虫)の餌が競合していたりする可能性もある」と述べ、児童に「生態系に影響が出るので、家で飼っている生き物は外に放さないでほしい」と呼び掛けた。