和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年06月25日(火)

山の恵みテーマに学習 みなべ町の高城中学

教室にはコゴミやタラノキ、ウルイ、ウワバミソウなどさまざまな特用林産物が並べられ、生徒は葉ワサビをちぎって食べるなどした
教室にはコゴミやタラノキ、ウルイ、ウワバミソウなどさまざまな特用林産物が並べられ、生徒は葉ワサビをちぎって食べるなどした
 和歌山県みなべ町滝の高城中学校は、総合的な学習で地域の人や専門家を講師に招き、世界農業遺産に認定された地元について学んでいる。生徒が地域の将来を考えることが狙いで、地域おこし協力隊が連携調整役となり昨年度から始めた取り組み。本年度も「山の恵み」をテーマに講師の話を聞いたり、現地学習したりしていく。

 本年度最初の授業は7日、1、2年生を対象にあり、日高振興局林務課の五味裕和主任と、県林業試験場特用林産部の坂口和昭部長が講師を務めた。

 五味さんは「森林をしろう」と題し、森林には水源涵養(水の貯留や調節、浄化など)、土砂災害防止(土砂流出の防止と土壌保全)、生物多様性(生物種、生態系の保全)、物質生産(木材、食糧、工芸品の材料)といった多くの役割があり、管理する必要があることを説明した。

 教室にはウルイやコゴミ、葉ワサビ、ミョウガ、ブドウサンショウ、タラノキ、ウワバミソウ、クロモジなど多彩な特用林産物を並べて紹介した。坂口さんは、県産の棕櫚(しゅろ)たわしやブドウハゼの木蝋(もくろう)を使った和ろうそくなどを見せながら、山の資源が生活や文化を支えてきたこと、コゴミの栽培研究やイタドリの機能性研究など、いかに収益を上げ、山村地域活性化につなげるかに取り組んでいることも説明した。