和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年08月18日(日)

白浜マジック!生産性2割向上 進出のIT企業

「一日中小企業庁」で講演するIT企業「セールスフォース・ドットコム」の伊藤孝専務執行役員(12日、和歌山市で)
「一日中小企業庁」で講演するIT企業「セールスフォース・ドットコム」の伊藤孝専務執行役員(12日、和歌山市で)
 和歌山県白浜町の「ITビジネスオフィス」に事務所があるクラウドサービス世界最大手「セールスフォース・ドットコム」の伊藤孝専務執行役員が12日、和歌山市のホテルであった「一日中小企業庁」で講演した。伊藤さんは白浜進出が社員の働きがいにつながり、生産性が20%上がったとし「白浜マジックと呼んでいる」と紹介した。

 一日中小企業庁は県と中小企業庁、近畿経済産業局主催。中小企業施策について意見交換する催しで、県内では全国最多の4回目の開催となる。

 同社は2015年に総務省の事業を活用し、白浜町に事務所を設けた。白浜空港があって東京との交通利便性がいいこと、ネットワーク環境が整っているITオフィスが準備されていたことなどが白浜を選択した理由。「東京より生産性を落とさなければいいなと思って始めたが、期待を上回り生産性が20%上がった」と話した。

 白浜では電話営業の社員が原則3カ月交代で勤務するが、東京より通勤時間が格段に削減。自由時間が月に64時間創出でき、私生活の充実や社会貢献、自己投資など「東京にいたらできなかった活動ができるようになった」と紹介。働き方のコントロールができ、ストレスが少ないことや少人数の事務所で当事者意識が高まることなどが、生産性向上につながっているのでは、と分析した。