和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年08月14日(金)

人的被害の恐れ2500カ所 和歌山県内のため池

市町村別の防災重点ため池数
市町村別の防災重点ため池数
 和歌山県は地震や豪雨などで決壊した場合、人的被害を与える恐れがある「防災重点ため池」を再選定した結果、これまでの635カ所の4倍となる2539カ所になったと発表した。昨年7月の西日本豪雨を受け、国が選定基準を見直したため。県は引き続き、市町村とともに、ハザードマップ作成など対策を進めていくという。

 ため池は、農業用水を確保するため、主に江戸時代までに造られた人工の池。一定規模以上で、下流に家屋や公共施設などがあるため池を「防災重点ため池」としていた。

 西日本豪雨では、小規模なため池を含め多くが決壊。広島県では民家が流されて犠牲者が出る被害があったが、そのため池は防災重点ため池に選定されていなかった。

 国は11月、防災重点ため池選定の新基準を公表。これによると、家屋や公共施設などが、ため池から100メートル未満の浸水区域内にあれば、規模にかかわらず対象とした。また、家屋や施設と離れていても、ため池が一定規模以上であれば対象で、そのほか地形条件や維持管理状況などによっても認めるとしている。

 県内でこれまで指定されていた防災重点ため池は、ため池総数5236カ所中、1割程度だったが、今回は5131カ所中半分を占めることとなった。総数の減少は、ため池の廃止による。

 市町村別の防災重点ため池数は、紀の川市が最多で、これまでより278カ所多い401カ所(総数710カ所)。次は和歌山市で264カ所増の289カ所(492カ所)。印南町は237カ所増の261カ所で、町内にある全てが該当した。

 このほか、みなべ町は25カ所増の79カ所(94カ所)、田辺市は79カ所増の98カ所(208カ所)、白浜町は23カ所増の34カ所(48カ所)、上富田町は18カ所増の34カ所(38カ所)など。すさみ町はため池自体がなかった。