和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月26日(木)

人工種苗でヒジキ養殖 紀州日高漁協

人工種苗のヒジキが付いている水槽内のテープ(13日、和歌山県みなべ町堺で)
人工種苗のヒジキが付いている水槽内のテープ(13日、和歌山県みなべ町堺で)
 和歌山県みなべ町の紀州日高漁協南部町支所青年部は、堺漁港内の水槽でヒジキの人工種苗による養殖に取り組んでいる。近く沖に移す予定で、来年の収穫量アップにつながることを期待している。

 近年、町内でヒジキが生えなくなったり、成長が悪くなったりしている磯があるため、県の補助や県水産試験場の指導を受け、昨年から試験するなどし養殖事業に取り組んでいる。町内の磯で採ったヒジキの苗を150メートルのロープ3本に植え付け、4月下旬に約500キロを初収穫した。

 さらに5月中旬からは、堺漁港に設置している水槽内で、パイプで作った枠に巻いたテープの上にヒジキの受精卵をまいて人工種苗による栽培もしている。テープに根を張って現在、2、3ミリぐらいの長さまで成長した。近く、枠のパイプにロープを通して沖に設置する予定。

 県水産試験場によると、11、12月ごろには5センチ以上に育つ見込みで、その時点でテープから種苗を剥がし、ロープに植え替えて養殖し、順調にいけば来年4月に収穫できるという。

 これまでのところ、ヒジキの種苗はテープで順調に育っているが、アオノリも付着しており、アオノリが繁茂すれば、ヒジキの光合成が阻害されて枯れてしまうため、青年部メンバーが定期的にアオノリを除去する作業もしている。今後はアオノリ対策も課題という。