和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年07月22日(月)

「健康長寿と行政」

 長寿県といえば即座に思い浮かぶのが長野県。男女ともに長く平均寿命全国一を続けてきた。最新のデータでも女性は1位、男性は2位の座を保っている。そこに肉薄しているのが滋賀県であり、男性が1位、女性が4位▼どうして二つの県が長寿県になったのか。長野県はその原因を統計や歴史から分析。(1)65歳以上の就業者割合が高い(2)社会活動・ボランティア参加率が高い(3)習慣的喫煙者が少ない(4)野菜摂取量が多い(5)住民に寄り添った活発な地域医療―などの理由を列挙している▼滋賀県でも滋賀大学と県の共同研究を基に、男性はスポーツ、趣味、学習、女性はボランティア活動などと相関関係があると分析している▼つまり定年後も働き、趣味やスポーツを楽しみ、ボランティア活動にも積極的に参加する。社会と関わりを持つことが張り合いとなり、高齢者の健康維持につながっているというのだ▼そういえば、長野県は人口当たり公民館数が日本一だし、保健師の数も多い。戦後、いち早く農村医療に取り組み始めた佐久総合病院の活動もよく知られている▼そうした努力の結果が長寿日本一。それはそのまま、和歌山県でも実行可能なことばかりである。県や市町村が医療機関と連携して健康づくりをリードし、その運動に住民が競うように参加する。そうしたサイクルをつくろうではないか。ちなみに先のデータでは、県の男性は44位、女性は41位である。(石)