和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年11月13日(水)

アユのトントン釣り解禁 古座川の「滝の拝」

滝の拝で始まったアユのトントン釣り(16日、和歌山県古座川町小川で)
滝の拝で始まったアユのトントン釣り(16日、和歌山県古座川町小川で)
 和歌山県古座川町小川、県の名勝・天然記念物「滝の拝」で16日、アユ釣りが解禁された。古座川漁協の組合員が、針と重りだけを使ってアユを引っ掛ける地元特有の「トントン釣り」をしている。

 アユの遡上(そじょう)を促すため、古座川支流の小川にある滝の拝橋から滝までの間は、他の釣り場より遅れて毎年6月16日に解禁されている。足場が悪く、釣れる場所が限られているため、釣れるのは組合員だけ。

 トントン釣りは、魚道や滝を上ろうと滝つぼ近くに集まったアユを狙う漁法で、さおを上下させて針をアユに引っ掛ける。少し水が濁った日のほうが、アユから針が見えにくくなるため釣れやすいという。川底に重りが「トン、トン」と当たることからこの名前が付けられた。

 初日は前日の雨で水量が多く、風が強かった。釣り人は3人ほどだった。午前5時から釣り始めたという小川出身の谷口正明さん(81)=串本町潮岬=は午前7時半までで、最大で全長約20センチのものを含む10匹ほどの釣果。「アユがおらん。今年は天然が少ない」と話していた。