和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月19日(金)

林野火災に備え合同訓練 田辺消防上富田分署と町消防団

山林に向かって放水する消防団員(7日、和歌山県上富田町朝来で)
山林に向かって放水する消防団員(7日、和歌山県上富田町朝来で)
 春の全国火災予防運動に合わせて、和歌山県の上富田町消防団と田辺市消防本部上富田分署は7日、上富田町朝来で林野火災の合同訓練をした。池から水を引き、ポンプをつないで山林に放水した。

 町消防団の第1分団を中心に、第2~第4分団、女性消防団、上富田分署の約60人が参加した。

 午前9時ごろ、朝来の旧花卉(かき)団地近くの山林から出火したと想定し、近くにある障害者支援施設の従業員が通報。出動した団員らが現場から約800メートル離れた飛曽川池から水を引いた。途中でホースが裂けたとして交換したり、ポンプの圧力を調整したりしながら放水し、約40分後に火災の鎮圧を確認した。

 町消防団の清水功次郎団長(60)は「水圧の調整が難しかった。おおむねスムーズだったが、もっと消防と連携を取っていきたい」と述べた。