和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月19日(木)

「悪質で巧妙な会計処理」 漁協の補助金不正で和歌山県

 和歌山南漁協(本所・和歌山県田辺市)が田辺市や白浜町からイセエビ放流事業の費用などを水増し受給していた問題について、県農林水産部の角谷博史部長は18日、県議会一般質問で「悪質で巧妙な会計処理」があったと述べた。同漁協の理事や職員の法令順守意識の低さなどが原因だとし、改善策が実施されるまで継続的に指導監督する考えを示した。

 楠本文郎議員(共産、御坊市)が「地元紙が昨年4月27日付で報じたのを受け、田辺市が独自調査し、大きな問題となった。監督官庁の県の責任はどうだったか問われている」と質問した。

 角谷部長は原因として、漁協の事務処理体制が脆弱(ぜいじゃく)であった▽チェック体制が機能していなかった▽理事、職員ともに法令順守意識が低かった―ことなどを挙げ、背景としては「広域合併した和歌山南漁協の運営が、実質的には旧漁協単位で行われ、組織としてガバナンスが機能していなかった」と指摘した。

 県の監督や検査でなぜ、不正が見逃されてきたかについては「悪質で巧妙な会計処理によるもの」だとし、財務諸表が適正かを確認する県の常例検査では、組合の帳簿を中心に検査をしているため「発見することは困難だった」と述べた。

 再発防止については、本来補助金については、交付する市町が検査するものとした一方、必要に応じ臨時に検査するなど、市町村を側面支援すると答弁した。