和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月17日(金)

和歌山県の観光客1千万人減 新型コロナの影響深刻

白浜温泉街
白浜温泉街
 2020年に和歌山県内を訪れた観光客は2478万4千人で、ここ30年では最も少なくなったことが県の調査(速報値)で分かった。前年は調査を開始した1959年以降最多を記録したが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻で、3割に当たる約1千万人減少した。


 15年以降の観光客数は3300万~3400万人台を推移し、19年は過去最多の3543万3千人となっていた。しかし、20年は1064万9千人(30・1%)減少した。

 宿泊客は前年より225万8千人(41%)少ない324万4千人。また、日帰り客も前年より839万1千人(28%)減り、2154万人となった。

 政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」事業や県の「わかやまリフレッシュプラン」などにより、7月以降に一時的に回復傾向にあったが、5月の大型連休期間中は全国で緊急事態宣言が発令されていたことや、夏休み期間が短縮となったことなどの影響が大きかった。

 主要観光地の田辺市龍神村、同市本宮町、旧白浜町、旧串本町、那智勝浦町、和歌山市、高野町では、少なくともここ6年では最少となった。総数で最も減少率が高かったのは田辺市龍神村。前年は64万6千人あったが、45・2%少ない35万4千人だった。他の地域でも前年比で20~40%減った。

■外国人宿泊客は9割以上減

 20年に県内に宿泊した外国人は4万5千人(延べ宿泊日数)で、統計が残る1984年以降最多の50万1800人となった前年の91%減となった。

 外国人宿泊客数は、東日本大震災や紀伊半島大水害があった2011年の8万人から急増し、16年からは50万人前後を推移、19年に過去最多を更新した。20年は、国の訪日外国人旅行促進事業が始まった03年以降では、最も少なかった同年の6万1300人を下回った。

 主要市町村別で最も減少割合が大きかったのはみなべ町。前年2万9768人から94・78%減り1554人。次いで那智勝浦町で、前年3万7022人から94・76%減の1941人。田辺市は前年5万926人から93・49%減の3317人、白浜町は前年10万5348人から87・90%減の1万2743人だった。

 国・地域別で最も多かったのは中国の1万3113人だが、それでも前年の14万8635人と比べると91・2%減った。次いで香港の8612人(前年比89・1%減)、台湾4259人(90・8%減)などとなった。