和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年07月24日(水)

「職場とAI」

 紀北にある回転ずし店が2年ほど前、受付に人型ロボットを導入した。たまに立ち寄るが、そのたびに素早い応対に感心する▼名前はPepper(ペッパー)。人工知能(AI)を搭載しているという。田辺市新庄町のビッグ・ユーで案内を担当しているのと同型なので、見慣れた人も多いだろう▼すし店では、入店すると「いらっしゃいませ」と発声。続いて人数、カウンター席かテーブル席かを聞いてくる。客がペッパーのタッチパネルで入力すると、即座に席を指定。満席だと予約券を発行し、席が空くとすぐに呼び出してくれる。オンライン予約にも対応している。ペッパーの指示に戸惑い、客の操作が滞り始めるとレジ担当の従業員がサポートに回る▼このロボットの総合的な評価は人によりさまざまだろうが、目の前の仕事を手際よくさばく力は圧倒的だ。これからますます人工知能が職場に浸透するのではないかと感じさせる光景である。田辺市も国民健康保険の特定健診の受診率を上げるため、住民への通知にAIなどによる分析を導入すると本紙にあった▼ところで、特定健診と聞くと必ず思い出す人がいる。南部川村初の保健師として採用され、みなべ町保健福祉センター長を務めた寺本敦子さんだ。残念ながら2012年、病気のため55歳で亡くなられたが、村民一人一人の健康状態を全て把握しているのではないかと思わせるような人だった。(沖)