和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年11月21日(木)

統一QR普及へキックオフ キャッシュレス決済、消費者の理解鍵に

統一QRの普及に向けてPRした石田真敏総務相(左から2人目)や仁坂吉伸知事(右から2人目)ら=和歌山県白浜町で
統一QRの普及に向けてPRした石田真敏総務相(左から2人目)や仁坂吉伸知事(右から2人目)ら=和歌山県白浜町で
 キャッシュレス決済の普及に向けて統一QRコードを用いた社会実験が今夏に始まるのを前に、総務省と経済産業省は22日、プロジェクトの第1弾となる催しを和歌山県白浜町のホテルで開き、出席した石田真敏総務相や決済事業者らが利点をPRした。県内の店舗や事業所でも導入は進む見通しで、利用者(消費者)の理解をいかに広げられるかが普及の鍵になりそうだ。

 現行では決済事業者ごとに独自の規格があり、店舗側は個別に対応する必要がある。そこで、企業や団体でつくる「キャッシュレス推進協議会」が3月、統一規格のガイドラインを策定。準拠するものを「統一QR」として普及させようと考えている。

 統一QRの社会実験は8月以降、和歌山、岩手、長野、福岡の各県で始まる。国内八つの決済事業者が参加することになっており、各県で2千~3千店舗の参加を目指す。商工団体などと協力して説明会を開くなどして店舗側の理解を広めたい考え。

 22日の催しでは、出席した仁坂吉伸知事が「和歌山はキャッシュレス日本一を目指します」と宣言。石田総務相は「これからは地方でも(キャッシュレスが)必須の決済手段になる」と述べた。

 出席したスーパー「オークワ」の神吉康成社長は、10月以降、県内の全48店舗で統一QRを用いた決済の運用を始めると表明。「産直市場よってって」を展開する「プラス」の野田正史社長は、今年からQRコード決済を始めているとして「生産者と消費者の橋渡し役として少しずつ利便性を高めていきたい」と展望を語った。