和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年06月24日(木)

「深いところに気をつけて」 中学生が日置川に手作り看板

手作りした看板を眺める(右から)佐本愛美さん、佐本恵至君、和田美玖人君=和歌山県白浜町安居の三舞中学校で
手作りした看板を眺める(右から)佐本愛美さん、佐本恵至君、和田美玖人君=和歌山県白浜町安居の三舞中学校で
 和歌山県白浜町安居にある三舞中学校の生徒が、地区を流れる日置川へ川遊びに来る人に注意を呼び掛ける看板を手作りした。昨年夏の水難事故を受け、生徒が企画した。「楽しい思い出をつくって帰ってもらえるようにしたい」と話している。


 看板は木製で、高さ1・8メートル、幅90センチ。「日置川へようこそ」という言葉とともに「一番深いところに気をつけて」と呼び掛け、川の写真を付けたパネル(横80センチ、縦60センチ)をはめ込んでいる。3月に作業した。

 作ったのは、2年生の佐本愛美さん、佐本恵至君、和田美玖人君。パネルの文章は当初、危険性を強く訴える内容を考えたが、それだと人が来なくなってしまう可能性もあり、歓迎の言葉も入れたという。自分たちもよく遊ぶ場であり「地域の魅力を知ってもらいたい」との思いもあるためだ。

 看板作りのきっかけになったのは、小学生の女児を含む2人が亡くなった昨年8月の事故。安居地区に住む佐本さん、佐本君は夏休み明けの9月、校内のスピーチで「看板を立てて注意を呼び掛けたい」と提案した。

 ほぼ出来上がった看板を見て「なかなか上出来」と評した佐本さんは「日置川はきれいだけど、危ない所もあると知ってもらいたい」。佐本君は「事故のないよう気を付けつつ、楽しんでもらえる場所にしたい」と話した。

 死亡事故があった周辺は、浅い地点の水深は1メートルほどだが、場所によってはかなり深いという。

 看板は、川を管理する県西牟婁振興局の許可を受け、熊野古道大辺路の「安居の渡し」近くで水泳シーズン前に設置する。