和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月01日(水)

「宇宙グルメ」開発へ ロケット発射の串本町で有志

開発中の宇宙をテーマにしたメニューと、ロケットのポーズでクラウドファンディングをアピールする串本町ロケット観光組合のメンバー(和歌山県串本町串本で)
開発中の宇宙をテーマにしたメニューと、ロケットのポーズでクラウドファンディングをアピールする串本町ロケット観光組合のメンバー(和歌山県串本町串本で)
 「ロケットの町串本」をPRしようと、和歌山県串本町内の飲食店や菓子店、観光施設などが協力し、ロケットにちなんで宇宙をテーマにした「名物メニュー」を作るなどし、その料理をレトルト加工した詰め合わせの開発を計画している。詰め合わせは、ロケットを模したパッケージにして「まるごと串本ロケット」と命名。今秋、全国に向けて「発射」することを目指し、インターネットで開発資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。


 コロナ禍で地域経済が大きな打撃を受ける中、同町田原で発射場の建設が進み、本年度中に初号機の打ち上げが計画されているロケットを地域の活性化に生かしたいと、民間の有志で「串本町ロケット観光組合」(隊長=坂井良雄・紅葉屋本舗社長)を結成した。

 具体的には、参加者のうち10の飲食店や菓子店、観光施設などが、例えば「トビウオラーメン~天の川仕立て」といった地域色も生かした自慢のメニューを作る。それを「宇宙食」に見立てて長期保存できるレトルト食品にし、詰め合わせたセット「まるごと串本ロケット」を開発。この中には、レトルト食品とメニューを再現するためのレシピなどのほか、実際の小型ロケットが人工衛星を打ち上げるためのものであることから、自分で組み立てて楽しむ人工衛星の模型を「搭載」する予定だ。

 「まるごと串本ロケット」は土産物などとして販売するほか、開発したメニューはそれぞれの店舗でも食べられるようにし、実際に同町を訪れた観光客の誘客につなげたいという。

 組合で企画を担当している本田景士さん(39)は「ロケットにちなんだ観光要素は町内にまだまだ少ない。観光活用のトップバッターとなり、取り組みの輪を皆で広げていけるよう頑張っていきたい」。隊長の坂井さん(57)は「ロケットの打ち上げを見に来られた方に串本でおいしいものを召し上がっていただき、お土産として『まるごと串本ロケット』を買っていただけたらうれしい。CFを通じ、多くの方に熱い思いを伝えることができれば」と意気込んでいる。

■「ロケット開発費」募る

 CFでは、レトルト食品を開発するための費用やノベルティー制作費などに活用する資金を募っている。

 支援金額に応じた返礼メニューを設けており、1万円で詰め合わせの「まるごと串本ロケット」が10月ごろに届くようにするほか、6千円では各店舗で使えるお得なチケットがもらえる。目標金額は200万円。8月24日まで協力を募っている。

 支援は、CFに取り組んでいる「CAMPFIRE」のホームページ(https://camp-fire.jp/projects/view/254045?list=search_result_projects_popular)から申し込める。