和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月26日(月)

水素社会の実現推進へ 和歌山県がビジョン策定

 和歌山県は水素社会についての考え方や取り組み方針を示す「わかやま水素社会推進ビジョン」を策定した。水素の有用性を啓発したり、利用を促したりして「水素社会の実現に向けた取り組みを積極的に進めていく」としている。

 エネルギー関連企業の「岩谷産業」(大阪市)が7月中に、和歌山市太田に燃料電池自動車に水素を充填(じゅうてん)する「水素ステーション」を県内で初めて開設する。これを機に県として、水素社会推進への考えを示した。

 国は水素政策の方向性を示した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定しており、全国の自治体でも「ビジョン」の策定が進んでいる。

 和歌山県の「ビジョン」では、水素社会を実現すれば、低炭素化につながることや、災害が多い地域にとって新たなエネルギーの選択肢を持てると、水素社会推進の理由を示している。

 その上で、県が水素をテーマにしたシンポジウムなどを開き、エネルギーの安定供給面、環境面、防災面などで有用なエネルギー源であることの理解を促す。さらに、水素利用の普及度に応じ、燃料電池自動車や家庭用燃料電池の利用促進▽水素ステーションの設置に積極的支援▽県内企業がビジネスに参入できるよう支援▽水素を使った発電所誘致―などにも取り組む。