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2019年07月16日(火)

食べられない”ポテチ”に”あんぱん”…つい手を伸ばしたくなる本物過ぎるイラスト 作者に聞くこだわり

食べられないけどついつい手を伸ばしたくなるほどリアルな絵 画像提供:みやかわさん
食べられないけどついつい手を伸ばしたくなるほどリアルな絵 画像提供:みやかわさん
 一見すると「紙の上に実物を置いただけ」の画像が、SNSで話題になる光景をたびたび目の当たりにする。よく見てみると、色鉛筆や絵の具を使って描かれたイラストだ。その“本物過ぎる”イラストに、数万件の“いいね”がつくこともしばしば。その描かれる過程も含めて注目を集めているようだ。今回は「ついつい手を伸ばしたくなってしまう」と話題になったポテトチップスを描いたみやかわさん(@miya_drawing)に色鉛筆にこだわる理由やリアル絵を描く楽しさなどをみやかわさんに聞いた。

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■画材に色鉛筆を選んだ理由は「乾かす時間がいらないから」

――みやかわさんのプロフィールを教えてください。

 【みやかわ】都内の大学院で研究をしている22歳の大学院生です。リアルな絵を最初に描いてみたのは4年ほど前ですが、続けて描くようになったのはここ1、2年です。

――リアルな絵を描き始めたきっかけは何だったのでしょうか?

【みやかわ】昔から写実的な絵が好きだったので、SNSでリアルな絵を見かけて、自分でも描いてみようと思い立ったのがきっかけです。とくに絵画教室や授業などで絵を習ったことはないですが、色鉛筆画の教本は3冊買いました。

――すべて色鉛筆で描かれているとのことですが、なぜ画材に色鉛筆を選んだのでしょうか。また、どんな色鉛筆ですか? こだわりがあれば教えてください。

【みやかわ】色鉛筆を画材として選んだのは、準備と片づけが楽なことと、乾く時間を待つ必要がないこと。せっかちなので(笑)。使用している色鉛筆は、三菱鉛筆ポリカラーの36色セットです。これもたまたま買ったものをそのまま使っているだけ。とくにこだわりはないです。

――「食べられないポテチ」の絵が話題になって、SNSのフォロワー数も増えたのでは?

【みやかわ】そうですね。公開前後で1500人ほどフォロワーが増えました。「騙されました」というコメントをいただいたのですが、シンプルでとても一番嬉しかったですね。

――「食べられないポテチ」を動画で見せていましたよね。あのアイディアがおもしろかったのですが、なぜ動画で見せようと思ったのでしょうか?

【みやかわ】リアルさを感じていただけると思ったので、写真1枚だけだと絵だと認識してもらえない可能性がもあるなと思いました。動画では騙す部分と種明かしの部分を同時に見せることができたので、より効果的に見せることができたかなと思います。

――こちらの作品について、Twitterで、「ポテチの絵がロシア方面に流れ始めた…」とつぶやかれていましたね。海外でも話題に?

【みやかわ】日本での出来事を取り上げているロシアのTwitterアカウントに動画を引用されて、その通知で知りました。話題になったかどうかまでは認識できておりません(笑)。

■難しい点は、妥協点の見つけ方「アナログならではの苦悩」

――背景を切り取ることで、より立体感やリアル感が増していると思います。絵を描くときにこだわっていることがあれば教えてください。

【みやかわ】描くときに気を付けているのは、絵の中で一番明るいところと一番暗いところを意識することですね。ハイライトの部分と影の部分をしっかり描きこむことで絵にメリハリが出るので、そこにこだわっていると思います。立体を描くこと自体へのこだわりは、実はそれほどありません。楽しいか描いているだけで、立体やリアルではない絵を描きたいときもあります。

――SNSには、制作過程をアップされていますよね。これには意図が?

【みやかわ】ちゃんと手で描いたことの証明と、制作途中の絵をフォロワーさんに見てもらうことで「完成させないと!」という思いも強くなるので、原動力にもしています。

――1作品にはどのぐらい時間がかかりますか? また一番時間がかかった作品は?

【みやかわ】1日2~3時間の作業を1週間前後続けて完成することが多いです。なので、1作品にかかる制作時間は15~20時間ぐらいですね。これまで一番時間がかかったのは、お弁当の絵です。完成までに1ヵ月近くかかりました。かけた時間も色数も一番多いので思い入れがある作品です。

――根気が必要そうですよね。リアル絵を描く楽しさはどんなところですか? また逆に難しいところも教えてください。

【みやかわ】一番の楽しさを感じられるのは、完成した時の達成感です。難しいところは、アナログで描く以上、細かさや色の再現度にも限界があるところですね。妥協点をどこに持ってくるかという部分にいつも悩みます。

――食べ物や瓶、ルービックキューブなど、作品のモチーフはいろいろありますが、モチーフはどのように選んでいるのでしょうか?

【みやかわ】紙の大きさやモチーフの高さなど、立体的に、リアルに描くには意外と制約が多いので、身の回りで描けそうなサイズのものを探して決めています。

――また今後はどんな風に制作していきたいですか?

【みやかわ】これからも身の回りの生活感のあるものを描いていくと思います。あくまでも趣味ですので、無理せずほどほどに楽しんでいきたいと思っています。

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