和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年07月16日(火)

型破りの結婚式が“ナシ婚”時代に急成長している理由 大縄跳びにデニム、会場に廃校も

「もっと自由でいい。」という思いを込めて、ドレスコードはあえての白で大縄跳びも行われた披露宴 画像提供:CRAZY WEDDING
「もっと自由でいい。」という思いを込めて、ドレスコードはあえての白で大縄跳びも行われた披露宴 画像提供:CRAZY WEDDING
 どこもよく似た会場、日本人になじみの薄いフレンチコース料理、唐突に始まるケーキカットの演出…。『CRAZY WEDDING』は、ウェディング業界に数十年間決まりきったパターンに不自由さを感じた山川咲さんが7年前に創業。結婚式を挙げない“ナシ婚”時代と言われる中、披露宴でゲストが大縄跳び、ドレスコードはデニムなど、新郎新婦の個性に合わせ斬新なオーダーメイドスタイルで急成長を遂げている。

【写真】これが披露宴?デニムにビールの売り子登場、縁日も!クレイジーウェディング事例集

■“こんな結婚式ならしたい”を思わせる、「夢物語」を確立したナシ婚時代の革命家

パターン化されていて面白くない、コスパ悪すぎとの理由で“結婚式嫌い”をうたっている芸人・西野亮廣も「クレイジーウェディングは面白い」と発言していたり、ブロガーのはあちゅうも以前「結婚式ってしたいと思ったことなかったけど、こういう結婚式だったら楽しそう。」とコメントしている。

廃校や廃工場が披露宴会場、“縁日”をコンセプトに射的やたこ焼きが出てくる結婚式など、確かに“クレイジー”な演出に驚かされる。いわゆる「意識高い系」と揶揄されることもあるが、毎度斬新な演出を仕掛けているわけではない。『CRAZY WEDDING』の結婚式は、あくまで“二人だからこそ”を1組1組究極まで掘り下げるスタイルで、時には“人生を変える”ほどの体験までをも創出している。

その結果、完全オーダーメイドウェディングのビジネスモデルを業界で初めて確立し、7年間で約1,200組を超える結婚式を全国各地でプロデュース。今年の2月には新たなサービスとして、人生を祝う式場『IWAI OMOTESANDO』をオープンした。『CRAZY WEDDING』の成功の秘訣は何か、広報室の五来未佑さんに話を聞いた。

――右肩下がりといわれているウェディング業界において、創業から急成長を遂げられている理由はどのようなところにあると感じられていますでしょうか。
【五来未佑さん】年間約60 万組の方が婚姻するなか、その半数の約30万組しか結婚式を挙げない (2018年時点)という時代背景の中で、私たちは一般的な結婚式の形式にとらわれず、そのカップルごとにそれぞれの結婚式の形があって良い、という考えのもと、完全オーダーメイドのウェディング事業を始めました。型にはまった“あの”結婚式は挙げたくないという方々にも「こんな結婚式ならしたい!」と思っていただけるサービスを創造してきたからだと思います。

――社名“クレイジーウェディング”に込められた思いを教えて下さい。
【五来未佑さん】当初、創業者の山川咲が完全オーダーメイドの結婚式をサービス化すると業界の方々にお話を聞いて回ったとき、お話を伺った方から「理想だけどビジネスにならない」「夢物語」「それこそクレイジーだ」といった声をいただくことが多かったのです。理想だけど、無理と言われる結婚式の在り方が、いつの日か当たり前になる時がくるという願いを込めて、あえて自分たちをクレイジーと名乗りました。

――予算、ゲスト人数の平均はどれくらいでしょうか。
人数や選ぶ会場によって異なりますが、平均450万円〜600万円ほどです。直営の『IWAI OMOTESANDO』では、平均予算は300万円前後となります。2つのサービスとも、アイテムの持ち込み料は頂いておりません。

――若者に人気があるイメージがあるのですが、ご年配の方やご両親の世代からの反応はどういった声がありますでしょうか。
【五来未佑さん】新郎新婦のお二人が弊社を選んでいただき、親御様にお伝えいただく際にやはり『CRAZY WEDDING』というブランド名に驚かれることは多いようです(笑)。『クレイジー』ですからね、、。ただ、結婚式当日には親御様からプロデューサーに握手を求めてくださったり、「二人が実家を出てから今まで、どんな人生を歩んできたかがわかりました。本当にありがとう。」という嬉しいお言葉をいただくことが多いです。

■最初の面会では何も決めない、全社員で1か月休んで世界旅行、社風もクレイジー?
――演出はどのように考えられているのでしょうか。
【五来未佑さん】最初のご面会では何も決めず、ひたすらに二人の人生を聞くだけの時間をとります。なぜならば、祝うことはつまり“お二人のことを知る”ことだと考え、ヒアリングする時間を何よりも大事にしているためです。二人を中心として、お互いのこと、そして家族のこと、育った環境の話、人生に葛藤した時のこと、そして何故二人は結婚するのか?そんな対話を通して、まるで編集者のように、プロデューサー(プランナー)はその二人の人生を編集してコンセプトに落としていきます。

――限られた時間の中で、初めてお会いするお二人の“人生”を聞き出すというのはハードルが高そうですね。
【五来未佑さん】結婚式のコンセプトを決めるプロデューサーの育成は一つ大きなポイントとなります。「社員個人の幸せ」も大事に組織作りにこだわり、当時の会社のビジョンを体感するために全社員で1ヶ月休んで世界一周をしたこともあります。お客様が勇気をもって、家族にしか話したことのないお話や、葛藤した人生経験をお話いただいた際に、それを受け止め、しっかり結婚式づくりの土台に反映できるよう、入社前にライフプレゼンテーションという全社員の前でTEDのように人生のプレゼンをする機会も設けています。

■どの方の人生も泣けるほど素晴らしい、結婚式を機に「自分の人生を好きになれた」

――そういった背景のもと、あらゆる方々のストーリーからアイディアが紡ぎ出されるのですね。
【五来未佑さん】お客様からは「CRAZY WEDDINGの結婚式を見ていると、どれもドラマティックな人生背景があったり、語れるような場面があるように思えて、最初はお願いするのに自信がなかった。でもプロデューサーに話し、コンセプトにしてもらった時に自分の人生が好きになれた。」というお話をいただくことがとても多いです。そういった体験を経て、結婚式後に転職されたり、やりたかったことを始められたり、人生が大きく変化しました、とご報告を頂くこともあります。

――結婚式が“自分の人生を好きになる機会”になったら素敵ですね。
【五来未佑さん】そうなんです、ある意味そこを目指してプロデューサーは二人の人生を紐解いていきます。8割くらいの方がご相談にいらっしゃる時、「自分の人生なんて平凡で面白いこと、あんまりないんです。」とおっしゃるんです。ただ、第三者としてお話を伺うと、どの方の人生も一つとして同じものはなくて、泣けるほど素晴らしい。今まで1,200組のお客様を弊社でプロデュースしてきましたが、葛藤やコンプレックスがない方なんて実はほとんどいなくて。私たちはそれでこそ、ドラマがあり、ストーリーがあり、人生だと思っています。

――“結婚式”とはどのような場だとお考えでしょうか。
【五来未佑さん】“結婚式”とは1日の点ではなく、人生という線の上で迎える人生のひとつの節目です。だからこそ断絶した非日常的な1日というよりは、翌日以降にゲストやお互いがどんな関係性でいたいか、そのために何を伝えるのが良いか、も大事な要素だと考えています。正直、当日のアウトプットの形は盛大でも、逆に静かに誓いの場だけを執り行っても、”あなたたちらしい”ことが大事だと思っています。

――これからの目標を教えてください。
【五来未佑さん】今は、結婚式を当たり前に挙げる時代ではなくなってきています。価値観や金銭感覚の変容の真っ只中にいます。私たちは皆、結婚式が好きで、結婚式が持つ可能性やパワーを信じています。ただ、減少傾向にある”結婚式”には、結婚をする二人がもっと、「挙げたい」と思える理由や、自由度や多様性が必要だと考えています。ある意味、結婚式を再定義し、大切な本質を残しながらも、時代背景に合わせた進化を遂げていきたいと思っています。



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