和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月16日(月)

神事やイベント、花火も 熊野の世界遺産15周年祝う

世界遺産登録15周年を記念して打ち上げられた花火(7日、和歌山県那智勝浦町で)
世界遺産登録15周年を記念して打ち上げられた花火(7日、和歌山県那智勝浦町で)
 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年を記念したイベントや花火大会が7日、和歌山県の田辺市や那智勝浦町であり、関係者が観光客らとともに節目を祝った。

 田辺市本宮町の熊野本宮大社では奉告祭を営み、同日が七夕でもあることから拝殿の近くに記入所を設けた。

 参拝者に未来への希望を込めて「熊野に対する思い」「1年後の自分への抱負」などのメッセージを書いてもらった。メッセージは、個々に封をし、1年後に訪れた本人に手渡す。メッセージを書いた人には九鬼家隆宮司揮毫(きごう)の「刻」を刻印したキーホルダーをプレゼントした。

 自らもメッセージを書いた九鬼宮司は「熊野の在り方については温故知新。新しい光を入れていきたい。この1年、災害がないことを祈り、来年のこの日を迎えたい」と話した。

 近くの世界遺産熊野本宮館では、開館10周年を兼ねて地元産「音無茶(おとなしちゃ)」の振る舞い、餅つき体験、世界遺産セミナー「映画・映像フィルムに見る熊野」、熊野参詣曼荼羅(まんだら)絵解き、創作落語、餅投げと多彩なイベント繰り広げた。

 江戸時代に熊野詣でを無事に終えることができたことを祝い、東国からの参詣者が催した「山祝い」という餅つき体験は観光客に人気。外国人らも法被を着て、きねを振り上げ楽しんだ。

 那智勝浦町の勝浦湾では、町と那智勝浦町観光協会による花火大会があった。約1200人が来場。「世界遺産登録15周年おめでとうございます」といったメッセージを読み上げて6号玉の花火を打ち上げたほか、音楽に合わせたスターマインなど、計約千発が熊野の夜空を彩った。